… … …(記事全文3,841文字)引退を決めた菅直人は「女性候補の立候補で党の多様性を示すべきだ」と西村代表代行に代表選出馬を促した。「虎に翼」主役・寅子の口癖ではないが「はて?」 これでは男社会の都合のいい「道具」に過ぎないのでは?
◆〔特別情報1〕
立憲民主党の代表選を前に、なかなか発言が聞こえてこないなと思っていたら、遂に声を出した。菅直人元首相のことである。実のところ、筆者の意識のなかでは、既に政界を引退した人と錯覚していた。次の選挙への不出馬を宣言し事実上の引退表明をしたのであった。まだバッジをつけていたのだ。やはり引退後も影響力を保持したいのだろうか。
時事通信は22日、「菅元首相ら、西村氏に出馬促す=「女性候補で多様性を」―立民代表選」という見出しをつけて次のように報道した。
「立憲民主党の菅直人元首相が率いる党内グループ『国のかたち研究会』は22日、国会内で総会を開き、党代表選(9月7日告示、23日投開票)への対応を協議した。菅氏ら複数の議員から『女性候補の立候補で党の多様性を示すべきだ』としてグループ所属の西村智奈美代表代行(57)に出馬を促す声が上がり、西村氏は『よく考える』と応じたという」
現在放映中の朝ドラ「虎に翼」のヒロイン・寅子の口癖ではないが、「はて?」と思わず口にしてしまうところ。「多様性を示すために」代表選に女性候補者が必要ということは、それは女性候補者がいないというのは体裁が悪い、そのために西村議員を推すというのか。それではまるで、立憲民主党の女性議員は結局、男社会の都合のいい「道具」に過ぎないとみなされているということになりはしないか。
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)