… … …(記事全文4,574文字)立憲に離党届を提出した蓮舫は「東京はもっとよくなる」と言い、出馬表明をした小池は「確認団体」としての政治団体『東京をもっと!よくする会』を設立。似た表現ながら、微妙に違う深層心理とは
◆〔特別情報1〕
小池百合子知事が12日、ようやく3期目をかけた都知事選出馬表明をした。当初、定例議会が始まる5月29日議会本会議での所信表明演説のなか、出馬表明をする段取りだったはずが、2日前の27日に蓮舫が突如として出馬表明、これに意表を突かれた形で、急遽戦略を練り直さざるを得なくなった。結局、議会後の小池知事の定例会見の度に、今日こそ出馬表明か、まだか、いや出馬しないのではないかと、連日のようにやきもきとマスコミが追っかけて報道することとなり、これも引き延ばし戦略の計算にあったことだろう。そして定例議会最終日、小池は議長から許可をもらい、議会檀上で出馬表明をした。
小池自身は表向き、政党の推薦は受けず無所属で戦う。ただし、自民党の東京都連は支援の方法としては、選挙期間中に政治活動が認められる「確認団体」を通じて支援をすることを検討していた。
そして出馬を表明した12日、共同通信は「小池都知事側が政治団体設立」という見出しをつけて、小池を支援するための「確認団体」について次のように報道した。
「東京都の小池百合子知事側が、政治団体『東京をもっと!よくする会』を設立したことが12日、分かった。都知事選立候補に伴い、政党に準じた選挙運動が可能な『確認団体』として届け出る。自民や公明の都議らが参加するとみられる」
ところで、「東京をもっと!よくする会」というフレーズ、この報道が出る前によく似たフレーズを耳にしている。一足先に出馬を表明していた蓮舫が、立憲民主党に離党届を提出した後の会見の場で、記者からの質問の最後に「都政への抱負」を聞かれ、次のように語っていた。
「東京はもっとよくなります。もっともっとよくなります。子供たちの学びも、働いている人たちのやりがいも、人生の先輩方の安心も、もっともっとアップデートすることができると思っていますので、私のこれまでの20年間の国会議員としての経験、政府に入っていたときの経験、そういうものも含めて全力で臨んでいけると思っています」
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)