… … …(記事全文2,662文字)◆『政権交代-小沢一郎最後の戦い』(2007年7月12日刊)
第3章 一龍戦争の熾烈
●「小沢一郎は、恐ろしい男だ」
平成四(一九九二)年七月の参院選に当たっての候補者の調整もその一つであった。小沢は、三塚派で科学技術庁長官を務めている現職の谷川寛三を降ろそうとした。出馬を断念させたのである。
「平野で一本化するには、そっち(高知県県会議員三十一人の谷川不支持)が、半数は軽く超えなくちゃいかん」
平野とは、衆議院事務局委員部長を務めていた平野貞夫のことである。衆院事務局時代は「国会の知恵袋」といわれ、自民党の国会対策関係者から信頼されていた。野党とも太いパイプを持っていた。
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)