… … …(記事全文2,526文字)◆『政権交代-小沢一郎最後の戦い』(2007年7月12日刊)
第3章 一龍戦争の熾烈
●「橋本に総理総裁になってもらっては如何でしょうか」
「人の風下に立つことなどまっぴら御免だ」
橋本は小沢が気に障って仕方がなかった。ところが、この「一龍戦争」に変化が出てきた。犬猿の仲と目されていた小沢と橋本の仲が修復されようとしていた。小沢は、
「橋本に総理総裁になってもらっては如何でしょうか」
と金丸に推薦するほど折れて見せたのである。ポスト宮沢をにらんで各陣営の動きが激しくなる政局において、はたしてこの言葉を実際に発することができるかどうか疑問視された。だが、小沢が橋本に総理総裁案を金丸に進言するという「珍事」が「発生」したのだ。
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)