━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2023年2月22日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ほとんどの自民党議員が、旧統一教会から送り込まれた秘書を、そのまま使っており、それを知る地元地方紙はアンタッチャブル。これが地方議員となると、さらに関係はズブズブ放題。有権者の見識が試される。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕 毎日新聞は2023年2月15日、「首相、統一地方選前の旧統一教会と自民地方議員の関係調査明言せず」との見出しをつけて次のように報道した。 「岸田文雄首相は15日の衆院予算委員会で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党の地方議員との関係を4月の統一地方選までに調査するかどうか聞かれ、明言を避けた。『地方組織と意思疎通を行っている』と述べるにとどめた。立憲民主党の西村智奈美氏の質問に対する答弁。」 安倍が銃撃に倒れた後、続々と旧統一教会と政治家との蜜月関係が表面化されてきたのだが、統一地方選が近づくにつれて具体的な統一教会との蜜月関係報道は完全にフェイドアウトしてしまっている。もちろん、全てが炙り出されたからというわけではない。広島サミットまでなんとしても政権を持ち堪えさせたい岸田としては、統一地方選を前に、統一教会頼みでバッジをつけてきた地方議員からの「岸田批判」「岸田降ろし」を交わさなければならず、統一教会との関係調査などとんでもない話なのだ。 ところで自民党内部に詳しい情報通によると、東北で野党の超大物議員を小選挙区で打ち負かした自民党安倍派所属の若手議員F・T議員は、細田博之衆議院議長がとりまとめる旧統一教会の会合に顔を出していたことが取り沙汰され、さらに地元の旧統一教会施設入口にはF・T議員のポスターが貼られていることも大きな話題となっていた。そのF・T議員、実は統一教会から二人の秘書が送り込まれており、いまもF・Tの秘書として事務所にいるという。 そのことは、地元ではかなり知られた話で、地元紙もとっくに掴んでいる。ところが地元紙自体が、旧統一教会との繋がりがあることから、F・T議員と統一教会との問題に深く踏み込まないのだという。しかも、こうした傾向はこの地域だけに留まらない。ほとんどの自民党議員が、旧統一教会から送り込まれた秘書を、そのまま使っており、それを知る地方紙はアンタッチャブルだということだ。これが地方議員となると、さらに関係はまさにズブズブだ。統一地方選を前に、このズブズブ関係に岸田がメスを入れるかもしれないことに、地方議員は「このままでは統一地方選は戦えない」と、この間ずっと猛烈に反発してきていた。結局、岸田は実質的な調査をしないこととした。つまり、これまで通り、統一教会は送り込まれた秘書を軸に、選挙運動を展開することになるということだ。結局、自民党は何も変わらないということである。 ところで、統一教会問題で自民党を徹底的に追求していくべきはずの立憲民主党だが、それこそ東北の宮城5区選出の安住淳は、2011年1月、菅直人第2次改造内閣発足に伴う党役員人事で民主党国会対策委員長に就任し、民主党が下野してからの2014年、海江田万里代表のもと民主党国会対策委員長代理に起用され、2015年の岡田代表の下でも、民主党国会対策委員長代理に再任。2016年3月27日、民主党・維新の党の合併により結党された民進党では、国会対策委員長代理から昇格する形で初代民進党国会対策委員長に起用される。2019年に立憲民主党に合流した直後も、党国対委員長に就任し、続いて国民民主党が合流した後の立憲民主党でも、枝野代表のもと国対委員長を務めた。その後、枝野が代表を降りて泉健太が代表に就任後は馬淵澄夫が国対委員長を就いていたが、2022年8月26日の新執行部発足後は、安住が再び国対委員長に起用されている。といった具合に、安住は民主党政権時代から下野後の今日まで、その大半を国対委員長として過ごしてきた。その積年の甲斐あってということだろう、安住の地元には、通称「安住御殿」が建立されたという。… … …(記事全文4,665文字)
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)