□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2018月4月23日298号 ■ ============================================================= 世襲が跋扈するろくでもないこの国の政治 ============================================================= 週明けのメディアは世論調査に始まった。 訪米後も下げ止まらない安倍政権の支持率。 それにもかかわらず上がらない野党の支持率。 この二つが見事にこれから始まる政局を言い当てている。 これからの政局は、安倍政権と打倒安倍政権の与野党の戦いではない。 自民党内の安倍首相とポスト安倍の政局だ。 その引き金を引くのは、いずれ辞めるだろう麻生太郎財務大臣だ。 野党から追い込まれて辞めるのではない。 ポスト安倍を決断をしたから辞めるのだ。 やはりメルマガ第289号で書いた安倍・菅と麻生の大喧嘩という週刊フライデーの記事は正しかったのだ。 そして今度は週刊フラッシュだ。 今日発売の週刊フラッシュGW特大合併号が報じた。 小泉純一郎が二階幹事長に直談判したと。 やはり4月18日夜の小泉、山崎、武部、二階、それに小池百合子を入れた「同窓会」は、安倍首相に見切りをつけた会合だったのだ。 しかし、権力を握った安倍首相がおめおめと辞めるはずがない。 かつて総理の座を巡って大平と福田の40日抗争というのがあった。 今度は9月の総裁選までの、もっと息の長い、もっと激しい抗争になるのかもしれない。 しかし、私がこの週刊フラッシュの記事で注目したのはその事ではない。 いずれ首相となると見られている小泉進次郎の動きだ。 小泉進次郎を中心とする「2020年以降の経済社会構想会議」なる勉強会が3月1日に発足したという。 事実上の進次郎派閥の結成であるという。 問題はそのメンバーだ。 進次郎が兄貴分と慕う福田達夫をはじめとして、武部新(あらた)、加藤鮎子、笹川博義らが中心になっているという。 それぞれ、福田康夫、武部勤、加藤紘一、笹川堯の二世だ。 世襲議員ばかりである。 小泉進次郎だけではない。 ポスト安倍の候補者は、小泉進次郎だけでなく、岸田も石破も野田も河野も、みな世襲議員だ。 これほど国民を馬鹿にした話はない。 世襲議員らが国を亡ぼす。 そして、そのことは、程度の差こそあれ野党議員も同じだ。 さらば世襲政治。 そういう日が来なくては政治は良くなることはない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)