□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■　天木直人のメールマガジン２０１７年３月１７日第２１９号
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   　米国離脱後のＴＰＰ閣僚会合を報じるメディアの大嘘

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　きょう３月１７日の読売と日経が同じ見出しをつけて報じている。

　チリで行われた米国抜きのＴＰＰ閣僚会合が終わったと。

　議論には各国で温度差があると。

　しかし、それらの記事をよく読むと、ひとり日本だけが米国抜きに反対し、中国のＴＰＰ入りに高いハードルをかけている事がわかる。

　すなわち、日本だけが、まだトランプ大統領にＴＰＰに回帰することを期待しながら長期戦で臨みたいと主張し、中国が非常に質の高い合意をすべて受け入れるのなら歓迎する、と主張しているのだ。

　そしてこんなを主張しているのは日本だけだという事がわかる。

　日本を除くすべての加盟国はＴＰＰの早期発効を目指し、議長国のチリの外相は、会議後の記者会見で、「何年もかけていられない。早期に中国を含む枠組みを模索したい」と述べたという。

　そういえば、みずから取材を行うことなく他紙の記事をそのまま使って記事を書いたという読売の記者が発覚し、批判されたばかりだ。

　作文で出来た報道は、読む価値がないだけでなく、有害である。

　よほど注意して読まなければいけない（了）



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編集・発行：天木直人

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