□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年8月26日第659号 ■ ============================================================ 野党共闘をここまで否定した神津里季連合会長の衝撃 ============================================================ 8月23日の産経新聞に「連合会長・神津氏に聞く」というインタビュー記事が掲載されていた。 それを読んだ私は、なるほどこれでは野党共闘はうまく行くはずがないと思い知らされた。 それにしても、そこに語られている言葉の数々は衝撃的だ。 「野党共闘はプラスに働いたところもゼロではないが、マイナス部分も相当あった。そこはしっかり見極めなければならない」 はっきりと野党共闘の効用を否定している。 「衆院選は、本当の意味で基本政策の一致がなければ『共闘』という文字にふさわしくない」 衆院選では共闘はしないと言っているのだ。 「連合は民主的な労働運動を行ってきた組織であり、歴史的な経過もある。共産党が党名と綱領を変えるような本当の変革を考えているなら別だが、共産党と互いに信頼できる間柄にはならない」 連合はいまも昔も共産党と対立関係にあると言っているのだ。 「憲法はしっかりと議論すべきだ。参院選で改憲勢力が発議に必要な三分の二を占めた中で、(憲法を)一切議論しないという方がおかしいだろう。(自民党との)大連立は、条件が整うならばあってもいい話だ」 これには本当に驚いた。 神津連合はもはや自民党だ。 その連合に支援を受けなければ選挙に勝てない議員を多く抱えている民進党が、共産党と真の野党共闘など出来るはずがない。 それにしても、神津連合会長がここまで反共的とは驚きだ。 この産経新聞に掲載された神津連合会長の言葉を、志位共産党委員長や岡田民進党代表はどう聞いたのだろう。 もはや中途半端な野党共闘などしないほうが、共産党にとっても民進党にとっても好ましい。 それでも共産党や民進党が野党共闘を叫ぶなら、共産党も民進党もますます国民から見放されるだろう(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)