□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年8月4日第596号 ■ ============================================================= 日本のミサイル防衛の無力さを白日の下にさらしてくれた北朝鮮 ============================================================= 北朝鮮のミサイルがついに日本の排他的経済水域に落下した。 これを知った安倍首相は、「許しがたい暴挙」だと非難した。 暴挙どころではない。 攻撃されたも同然だ。 中谷防衛大臣も自ら認めている。 「まったく予告がなかった。発射実験ではない」と。 攻撃とはそういうものだ。 物凄く深刻な事態が起きたのだ。 今度のミサイル発射は牽制だったらしいが、本気で攻撃してきたら、もっと深刻だ。 それなのに、なぜ日本政府は迎撃ミサイルシステムによる破壊活動措置を命じなかったのか。 実験ではなかったからだ。 落下物の破壊ではなかったからだ。 攻撃だから、いつ、どこから攻めてくるかわからなかったからだ。 しかも今度の発射は移動発射台が使われたという。 ますます事前探知が困難だ。 まだ排他的経済水域でよかった。 なぜなら「もし日本の領土まで飛んできても、迎撃できなかった」(政府関係者)(8月4日毎日新聞)からだ。 これを要するに、高い金を払って米国から買わされた日本の迎撃ミサイルシステムは、北朝鮮のミサイル攻撃にはまったく対応できないということだ。 発射実験の時だけ、万が一その落下物が落ちてきたら破壊する、そのためにゴロゴロと、その都度動かして対応する。 それが我が国の迎撃防衛システムである。 それだけのものなのだ。 これが安倍首相が強行成立させた安保法にる我が国の防衛力強化の実態である。 そして、その安保法を戦争法だと言って反対した野党からは、今度の北朝鮮の「攻撃」に対する発言は一切ない。 安倍政権では日本を守る事は出来ないが、野党共闘政権では平和を叫ぶだけで安全保障政策すら存在しない。 これが日本の現実である。 憲法9条こそ唯一、最強の安全保障政策である。 そう断言できる指導者が現れて政権を取らないといけないのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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