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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

メディアが報道しない日本へ亡命したトルコ人のその後
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年8月4日第594号 ■   =============================================================   メディアが報道しない日本へ亡命したトルコ人のその後  =============================================================  トルコで軍事クーデター未遂事件が起き、大騒ぎになっていた先月末、東京新聞が、一段の見落としそうな小さな記事であったが、とても重要なスクープ記事を書いていた。  7月30日のカイロ発中村禎一郎記者の記事がそれだ。  トルコのメディアによると、チャプシオール外相が7月28日、クーデター未遂事件にからみ、ロシアのタタルスタン共和国にあるトルコ総領事館職員が日本に亡命した事を明らかにしたと報じている。  これが事実なら日本政府は難題を抱え込んだことになる。  政治亡命はもっともデリケートな外交問題である。  本国に送還されたら政治犯として虐待されるから人権上それをしてはならないという国際約束がある。  しかし、それを受け入れるとトルコとの関係が悪化する。  トルコの外相が明らかにしたということは、日本政府とトルコ政府の間で何らかのやり取りがあったはずだ。  おそらく日本政府は、その逃亡したトルコ総領事館職員を受け入れなかったに違いない。  その場合、そのトルコ総領事館職員は、急きょ他の国に難民申請をしたに違いない。  もし日本政府がトルコ政府の要請にしたがってその職員をトルコに追い返していたなら、大問題だ。  いずれにしても、トルコ外相が明らかにしたトルコ領事館職員の日本への逃亡は、その後どうなったか、大問題だ。  しかし、メディアは一切報じない。  第一報を報じた東京新聞でさえ、その後の報道がない。  果たして、日本に逃亡したトルコ総領事館職員はいまどうなっているのか。  そのことをメディアが追跡報道しないようでは、メディアもまたトルコ総領事館職員の人権を無視したという事である。  それともカイロ発中村禎一郎記者の記事が誤報であったとでもいうのだろうか(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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