□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年7月3日第515号 ■ ============================================================= 大手新聞はここまで劣化したということだ ============================================================= 安倍政権に異を唱える事の出来なくなった大手新聞は、確かにジャーナリズムの使命を放棄している。 しかし大手新聞の劣化はそれだけではない。 いや、それ以前のところにある。 きょうの各紙は、こぞって一面トップにバングラデッシュで起きたテロ事件を報じている。 その中で、「7人邦人殺害」という見出しを掲げたのは、読売新聞だけだった。 あとは皆「7人安否不明」としている。 しかし、菅官房長官はきのうの11時過ぎに7人の犠牲が確認された事を国民に伝える緊急記者会見を行った。 地方で販売するのは早版だから間に合わなかったとでもいうのだろうか。 それならあまりにも怠慢だ。 テロが起きた直後から、犠牲者の中に邦人が含まれ、それがJICAから派遣された邦人であることは周知の事実だった。 邦人の安否が予断を許さない事も報じられていた。 ならば緊張感を持って待機できたはずだ。 現に読売新聞はそれを行った。 大手新聞が劣化した最大の理由は、権力におもねるようになっただけではない。 それ以前の問題としてジャーナリズムとしての緊張感を失ってしまった事だ。 単なる怠慢に堕したというだけだ。 こんな間の抜けた新聞をよくも販売できるものだ(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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