□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年4月9日第296号 ■ ============================================================== 自白信用性の議論の裏で切り捨てられる被害者の人権 ============================================================== いつから日本はこのような国になってしまったのだろう。 栃木県今市市で11年ほど前に起きた少女誘拐殺人事件の裁判がメディアを騒がせている。 なぜこんなに騒がれるのか。 その理由は、明白な証拠もないのに自白だけで被疑者を有罪にできるかという大問題が絡んでいるからだ。 そして、冤罪は許されないとする人権擁護派と、犯罪者は処罰を免れないとする必罰派との司法論の対立があるからだ。 冤罪を防ぐために取り調べの可視化が求められ、そのために取り調べの録画が弁護士の了解の下に公開されたというのに、それでもまだ論争は続く。 しかし、その陰で切り捨てられるのは被害者とその家族の気持ちだ。 こんな録画を繰り返し繰り返し報道された被害者はいたたまれなかったに違いない。 これは拷問だ。 司法論を繰り返す当事者や、その司法論に関心を持つ者たちは、いわゆる知的強者である。 その一方で、犠牲者とその家族は不当な犯罪の被害者という絶対的弱者だ。 強者の知的論争、せめぎ合いの陰で、弱者は切り捨てられる。 同じような事は誘拐されていた中学生の少女が逃げて帰ってきた事件でも言える。 あの場合は強者はテレビであり視聴者だ。 真相究明の振りをして、興味本位の報道を繰り返し、視聴者はそれを見てあれこれ詮索する。 被害者や家族は二次被害にあっているようなものだ。 静かにしておいてほしいと、どれほど思った事だろう。 いつから日本はこんな国になってしまったのか。 それともこれが日本と言う国なのか(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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