□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年1月24日第76号 ■ ============================================================== ダボス会議に出席して世界に恥をさらした甘利大臣 ============================================================== 甘利大臣は何をするために政府専用機を使ってまでスイスに行ったのか。 もちろんダボス会議に出席するためだ。 そしてそこでアベノミクスの宣伝をするためだ。 しかし、きょう1月24日の読売と朝日の二大紙がそろって報じた。 みずからの献金疑惑について釈明したと。 しかも何と言って釈明したのか。 「安倍内閣の重要閣僚の一人として、(安倍)総理にご迷惑をおかしているというのは、ほんとうに忸怩(じくじ)たる思いがある」と。 ことわっておくが、これは討論会後の記者会見で述べた言葉ではない。 質問されることがわかりきっている記者会見などはじめからする気はない。 疑惑追及から逃げようとしたが討論会の場で聞かれたのだ。 ダボス会議の討論の場で述べて、世界の前で恥をさらしたのだ。 国内の追及から逃げるためにスイスまで高跳びしたのに、そこで恥をさらした。 しかもその釈明ぶりがさらに恥さらしだ。 安倍首相に迷惑をかけたことが申し訳ないといったのだ。 ダボス会議であやまるなら世界に対してだろう。 TPP参加国に対してだろう。 なによりも民主主義の日本の閣僚なら、自らの国民に謝罪すべきだろう。 それにしてもと思う。 もし甘利大臣が、自らの疑惑を避けて通れると考えてダボス会議に出席したなら、あまりにも軽率で、国際感覚が欠如している。 なぜ官僚たちは、そうなることは明らかだからダボス会議は取りやめるべきだ、と引き留めなかったのだろうが。 高村自民党副総裁は、「甘利大臣は、はめられた」と語ったらしい。 しかしそれをいうならダボス会議の出席だ。 恥をかかされることを承知で官僚たちは引き留めなかった。 あの中川昭一財務大臣の酩酊事件と同じように、恥をかかされる事を知っていながら官僚たちはほったらかした。 世界で恥をかかされた甘利大臣も、これで終わりである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)