□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■　天木直人のメールマガジン２０１６年１月２２日第６９号
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　　佐藤優が教えてくれたサウジが原油価格の暴落を望む理由

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　原油価格の暴落委が止まらない。

　なぜ世界最大の原油国であるサウジアラビアが、ＯＰＥＣ諸国の要求を受け入れて原油削減に応じ、価格下落阻止を防ごうとしないのか。

　それは世界最大の産油国としての地位を保ち、影響力を維持したいためだと言われている。

　しかしそれだけではない。

　本当の理由はイランの核開発を阻止したいためだ。

　そう教えてくれた者がいる。

　きょう１月２２日の東京新聞「本音のコラム」で佐藤優氏が書いている。

　イランの経済制裁が解除され、原油を販売することでイランは外貨を得て石油関連施設の設備投資を更新する事が出来る。それを阻止するためにもサウジは減産に応じず、安値を維持し、イランへの利益を最小化すべく腐心するだろうと。

　これは一見するとサウジが世界最大の産油国の地位を維持したいという理由を裏付けているように聞こえる。

　しかし、佐藤優氏が本当に言いたい事はその事ではない。

　自らの収入が減っても、世界の産油国を財政危機に陥れても、それよりも重要な減産の理由があるサウジアラビアにはあるのだ。

　それは、何としてでもイランの財政強化を阻止し、核兵器を造らせないという強い決意が、サウジにはあるのだ、と言っているのだ。

　なぜ佐藤優氏がそこまで知っているのか。

　そしてそれを自信を持ってメディアに書けるのか。

　それは佐藤氏が確かな情報源を持っているからである（了）

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編集・発行：天木直人

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