□□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年1月12日第32号 ■ ============================================================== 宜野湾市長選挙で辺野古反対候補は勝てるのだろうか ============================================================== 宜野湾市長選挙がまじかに迫っている(1月17日告示24日投開票)というのに、大手メディアがほとんど報じない。 そう思っていたら、きょう1月12日の産経と朝日が書いた。 産経は数ポイント差でせめぎ合う大接戦と書き、朝日は前哨戦は過熱気味だと書いている。 しかし、これだけでは何もわからない。 繰り返して言うように、今度の宜野湾市長選は、安倍政権よりも翁長知事側にとって、より負けられない選挙だ。 なぜならば、安倍政権の推す候補が負けても、安倍政権は地方選の結果は国政には関係ないと言い張ればいいが、翁長知事の推す候補が負ければ、安倍政権は、辺野古移設反対の沖縄住民ばかりではない事を強調し、沖縄住民の分断を一気に進めるからだ。 朝日と産経の記事を読んで私が危惧を感じたのは、翁長知事が連日応援に入り、みずからテコ入れに躍起になっていると書かれているところだ。 安倍首相に菅官房長官がついているように、沖縄には翁長知事を支える強力な参謀がいないのだろうか。 翁長知事みずからが連日現地に入って応援してるというのでは、あまりにも悲壮感が漂う。 加えて、佐喜真候補は現職の強みに加え、辺野古移設の是非を明言することを意図的に避け、普天間固定化の回避と経済振興ばかりを訴える。 その一方で、翁長知事と反対派候補者は、いきおい安倍政権の強硬姿勢を批判し、国(安倍政権)と地方(沖縄)の政治的対立を煽るしかない。 これで果たして宜野湾市民の多数を引きつけられるのだろうか。 辺野古反対のオール沖縄を不動のものとしなければ危うい。 そのためには翁長知事のほかに、翁長知事を支える魅力的な指導者が必要だと考えるのは、私の杞憂だろうか(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)