□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン２０１６年１月１１日第２９号 ■ ============================================================== 「ＩＳ戦闘員が母親を処刑」というニュースに思う ============================================================== きょう１月１１日の毎日新聞がカイロ発共同を引用して次のように報じていた。 シリア人権観測所（英国）という機関が、イスラム国の２０代の戦闘員が４０代の母親を公開処刑したと発表したと。 イスラム国を離れて一緒に逃げようと持ちかけた母親を戦闘員が指導部に報告したら、イスラム国離脱を「そそのかした」としてその母親は拘束され、戦闘員に命じて公開処刑させたというのだ。 なんともやりきれないニュースだ。 イスラム国の残虐性に追い打ちを書けるような衝撃的なニュースだ。 しかし、子供が母親を理不尽に殺すという事件は日本でも見られる。 そして子供が母親を殺すといえば思い出すのが尊属殺人罪だ。 いつの間にか日本の刑法からそれが無くなっている。 子供が母親を殺す事に対して、普通の殺人よりも重罪を課すことが無くなったのはどういう理由があったのだろうか。 いつ、誰が、どのような意見を聞き入れて、日本から尊属殺人罪をなくしたのか。 詳しい読者がいたら、自らの意見と共に教えていただきたい。 ちなみに、この毎日新聞の記事は、母親が戦闘員に語った言葉としてこう書いている。 「（米国主導の）有志国がイスラム国メンバーの全員を殺害する」と。 だからイスラム国を去って一緒に逃げようと言ったのだ。 どっちにしても殺される。 なんともやるせない事件だ。 中東はいま絶対的に非人道的な状況に追い込まれている。 しかも誰も解決できないまま放置されている（了） ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行：天木直人 登録／配信中止はこちら：https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
