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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

米国に切り捨てられて終わる安倍支持の極右・保守たち
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年1月3日第3号 ■   ==============================================================   米国に切り捨てられて終わる安倍支持の極右・保守たち  ==============================================================  日韓合意に関する今年に入ってのあらたな動きを見て私は予感した。  日韓合意を何としてでも成功させたいと考える日米韓同盟は、一方において韓国世論の反対を懐柔し、他方において安倍首相にさらなる譲歩を求めて、今度の合意を不可逆なものとするに違いないと。  この事は、きのう私が書いた事とは真逆の予想である。  しかし、そのことは私がブレているという事ではない。  どっちの方向に行くかはまだ誰にも分らないということだ。  すべては日韓双方の世論の出方次第なのだ。  もちろんはるかに重要なのは韓国世論の動向だ。  そして韓国世論の反発は収まる気配はない。  1月2日にソウルの日本大使館前で反対運動が起きている。  10億円ぐらいは募金で集められる、だから日本政府のカネは拒否すると、気炎をあげている。  安倍首相がひざまずき、涙を流して謝罪するまで戦う、などと叫んでいる(1月3日共同)  しかし、その一方で韓国の世論調査が示している。  日韓合意は失敗だったと答えた者は確かに51%と過半数を超えているが、よくやったと評価する者も43%だったと(1月1日東京新聞)。  この評価の数字は、意外なほどに大きい。  今後の推移では容易に評価・不評価が逆転する数字だ。  そして韓国世論の説得に日米韓同盟はすべてを集中するだろう。  潘基文国連事務総長が1日、朴大統領と電話会談し、「朴大統領が正しい勇断を下したことを歴史は高く評価するだろう」とベタ褒めし、これが韓国内でも大きく報道された。  いうまでもなく潘基文国連事務局長は米国によって事務局長になり、以来一貫して米国の言いなりになってきた人物だ。  次期韓国大統領候補のひとりでもある。  その彼がここまで朴大統領を評価するのである。  米国のニューヨークタイムズ紙は、合意直後に、これまでの日韓関係の悪化は安倍首相に責任があったが、安倍首相が譲歩して合意が実現したと言わんばかりの記事を書いた。  もちろんこれは米国政府の意向を代弁している。  今後米国は安倍首相に対し、さらなる譲歩を迫って来るだろう。  安倍首相もまた自らの手柄となる日韓合意を何としてでも成功させたいと考えるだろうから、それに応じざるを得ない。  安倍首相にとっての唯一の問題は安倍首相を支持して来た愛国・右翼層にどう対応するかだ。  結論から言えば切り捨てられることになる。  日本会議の面々は裏切りだと怒るだろう。  しかし彼らも米国には逆らえない。  日米同盟を損なうわけにはいかないという決まり文句の前に、日本会議でさえ安倍批判を止めざるを得ないのだ。  もちろん日本のメディアは日韓合意の成功を支援する報道に終始する。  これがもし左翼政権だったら、そうはいかないだろう。  保守・愛国の安倍政権だからこそ、日米同盟最優先を掲げて日本会議を黙らせ、メディアもそれを支持するのだ。  果たして日韓合意の成り行きはどうなるのか。  それは今のところまだ不透明だ。  しかし、冷静に考えた時、日韓合意が失敗に終わるということはあり得ない。  韓国世論は、安倍政権のさらなる譲歩で鎮静化し、安倍首相の裏切りを怒る日本の右翼は切り捨てられる。  それしかない。  日本の対米従属はさらに進み、安倍政権はまた一歩長期政権に歩を進めるという事になるが、それでも日韓関係が改善されるのだからよかった、という事になるのである。  反安倍政権の野党もまたこの日韓合意については沈黙するしかないのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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