□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年9月25日第786号 ■ ============================================================= やはり岡田代表では無理だったということだ ============================================================= 私が9月20日のメルマガ第770号「画期的な共産党の選挙協力呼びかけに岡田民主党は英断で応えよ」で岡田民主党代表にメッセージを送ったのは、岡田代表に期待してそうしたのではない。 むしろその逆だ。 これまでの岡田代表や、私の限られた岡田代表とのかかわりから、岡田代表ではとても無理だ、しかしそれでも、岡田代表はそうするしかない、それほど民主党の未来はなく、日本の政治の未来もない。だから清水の舞台から飛び降りる気持ちで英断をしてみろ、と檄をとばしたつもりだった。 そしてその時にも書いたが、岡田代表の権限と責任で一人で決断せよ、そして賛同できない者は切り捨てろと書いた。 やはりそれは岡田代表には無理だった。 民主党は連休明けの24日、国会内に岡田代表や枝野幹事長ら幹部が集まって、共産党の連携に関して協議したという(9月25日読売)。 こんな事をしていては駄目だ。 そして案の定駄目になった。 協議を終えた後、細野政調会長は共産党の政権構想について「到底、実現できる中身ではない。(安全保障政策で)両党が一致しているとはとても思えない」と主張した事を明らかにしたという。 これは細野一人の主張ではなかったはずだ。前原、長島ほか多くの民主党議員も同じ主張に違いない。 おまけに連合まで加わる始末だ。 古賀会長も24日、記者団に次のように語ったという。 「非常に難しいパズルを解くような状況だ。一つ二つの政策でひっついたり離れたりするものではない」と否定的な考えを示した」という(9月25日読売) 何という言い草だ。 憲法9条が安倍自公政権にここまで足蹴にされているというのに、それに対抗することが、「一つ二つの政策」というのか。 だから言ったのだ。 誰にも諮ることなくみずからの権限と責任で決断しろと。それが、「死んでも死にきれない」と公言して、わざわざ民主党代表にみずから手を上げた覚悟ではなかったのか。 清水の舞台から飛び降りたのは志位委員長のほうだった。 「清水の舞台から飛び降りたので協力を」 こう言って志位共産党委員長は国会内で野党に共闘を訴えているという。 この志位委員長の言葉にウソはないだろう。 志位委員長の打ったバチに響けなかった岡田民主党に未来はない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)