□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年8月30日第707号 ■ ============================================================= 主役のいないデモの後に求められるもの ============================================================== きょう8月30日の東京新聞が「デモの民主主義が来た」という社説を掲げた。 その言わんとすることは、表向きは、今度のデモの広がりに対する称賛だ。 もはやデモが議会制と並ぶ第二の民主主義を日本の政治に打ち立てつつある、とまで書いている。 しかし、東京新聞が本当に言いたいことは、そのことではないはずだ。 戦後を代表する政治学者、丸山真男の「議会政治をきずくには」の一節を引用し、あとは「院内」政治が健全な議会政治を築くためにデモの声をどう政治に吹き込むか、であると締めくくっている。 そして、これこそが、デモの後に求められる最大の課題である。 そして、東京新聞もそれについては具体的なことは何も語っていない。 今度のデモの最大の特徴は何か。 報道されていることが事実なら、それは主役なきデモということだ。 しかし、これこそが「院内」政治にもっとも矛盾することである。 良くも悪くも政治には公約を掲げ、実践する主役が必要である。 政治に無縁な圧倒的多数の国民は、自らの思いを託すことのできるリーダーシップが存在するからついていくのだ。 安倍自民党政権に対する反発がここまで高まった理由は、もちろん安倍暴政にある。 しかし安倍暴政のほとんどは、安倍首相の右翼的言動を別にすれば、ほとんどすべて官僚が米国の意向に沿って作ってきたものであることがわかる。 つまり従来の政策の延長でしかないのだ。 つまり安倍首相という暴政の主役がいなければ、だれも暴政に気づかなかったに違いない。 ここまで安倍暴政に対する反発は高まらなかったに違いない。 橋下徹の大阪維新の会の新党結党宣言に注目が集まるのは、やはり、良くも悪くも、橋下徹というリーダーがいるからだ。 もし、こんどのデモの目的が、安倍政権の暴政にストップをかけるだけなら、主役はいらないだろう。 しかし、どんなにデモが盛り上がっても、デモだけでは、安倍自民党政権の暴政を変えることはできないはずだ。 デモで暴政を変えることができるなら、そもそもはじめから安倍首相は暴走しなかったはずだ。 「院内」政治に風を吹かせて、政治の場で安倍政権を倒すことができることを見せつけない限り、安倍暴政は止められない。 そして政治の場で安倍政権を倒すには、主役が必要である。 しかし、その主役が、デモの参加者や賛同者から出てくることはまずない。 そんなことをしようとすれば、たちまちデモの参加者や賛同者が内輪もめする。 デモそのものが雲散霧消する。 それがわかっているからこそ、それを恐れてはじめからリーダーを見つけることを避けている、あきらめているのだ。 しかし、それでは「院内」政治に風を吹かすことはできない。 デモの後に求められるもの、それは安倍首相や橋下徹を圧倒的に凌駕する主役である。 それは、憲法9条をおいてほかにない。 はたして「院内」政治の場で既存の政党、政治家たちが、憲法9条の下に結束することができるだろうか。 それができるなら、そもそも新党憲法9条など私が言い出す必要などまったくないのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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