□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年8月28日第698号 ■ ============================================================= なぜ安倍首相はトランプ氏に抗議しないのか ============================================================== 来年の米国大統領選挙の共和党指名候補争いがとんでもないことになっている。 暴言男のドナルド・トランプ氏が支持率トップの状況が続いているという。 あのブッシュ弟よりもはるかに人気があるらしい。 そのトランプ氏がついに日本に言及した。 米国が攻撃されても日本は米国を助けない。 そんな日本はクソくらえと言ったというのだ。 もちろん大統領を目指そうとしている人だから、そんな下品な言葉は使っていない。 米国に守られているばかりで米国を守らないのは不公平ではないか、といっているのだ。 しかし、この発言は、たとえ上品な表現を使ったとしても、安倍首相にとっては聞き捨てならないはずだ。 まさしくこのような文句を言われないために、国民の反発を覚悟で集団的自衛権行使容認の法案を作ろうとしているからだ。 たとえトランプ氏が単なる大統領選挙の候補者であるとしても、選挙演説でこのようなことを公言し、それを米国国民が喝采している。 そんな状況は安倍首相にとって耐えられないはずだ。 なぜ安倍首相は抗議しないのか。 もし安倍首相が、国内世論の反発に負けて、憲法の範囲内で限定的な集団的自衛権行使容認にとどめようとしているのなら、確かに抗議できない。 抗議をすればトランプ氏にやり返される。 「だから言っているだろう。中途半端な法改正など役に立たない」と。 そして、もしトランプ氏をそう言われて、いや、米国を助けます、と言えば、今度は国内で窮地に立たされる。 どっちに転んでも、抗議すれば藪蛇になる。 だから抗議しないのだ。 とここまで書いてきて、ひょっとしたら安倍首相はこう思っているのかもしれない。 無知で不勉強なトランプ氏や米国国民に何を言っても通用しない。 ここは泣く子と地蔵には勝てないという教え通り、黙ってやり過ごすにしくはないと。 もしそうだとしたら これからは、「米国は日本にとって最も価値観を共有している国だ」などと大嘘を言ってはいけない。 米国は日本とは対極にある国なのだ。 ごまかしの日米関係が続く限り、トランプ氏のような政治家は後を絶たないだろう(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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