□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年8月24日第690号 ■ ============================================================= 安倍首相の訪中取り止めを報じた読売とNHKの衝撃 ============================================================== 今朝の読売新聞の朝刊を見て驚いた。 一面トップで「首相 来月訪中見送り」という見出しの記事を掲載したからだ。 そう思ったら早朝6時のNHKニュースで同様の事を報じた。 これできまりだ。 しかし、これは私にとっては意外な展開だ。 なにしろ安倍首相は9月3日前後に訪中し、習近平主席との三度目の首脳会談を行って支持率を上げる事を狙っていたに違いないからだ。 何が起きたのだろう。 私は8月18日のメルマガ第680号で書いた。 毎日新聞が「安倍首相9月3日訪中・首脳会談実現」と一面トップで大スクープを書いたと。 そしてかつて日刊ゲンダイは「安倍訪中やっぱりヤーメた 身勝手外交」と書いた事があった(8月5日付)が、それは誤報に終わったと。 いや、誤報というよりも、その時はそういう考えだったのが、安倍首相が迷走したのだ、だから誤報と決めつけるのは日刊ゲンダイに酷かもしれない、と書いた。 それに従えば、今度の読売とNHKのニュースによって、毎日の大スクープは誤報に終わったことになるが、それもやはりその後の安倍首相の迷走のせいだから毎日を責めるわけにはいかないということになる。 そして、読売とNHKが、ここままで書いたのだから、今度こそこれで決まりだ。 それでは安倍首相は何を理由に訪中を取り止めたのか。 これこそが最大の関心事である。 訪中して習近平主席と首脳会談し、支持率アップを図ることは安倍首相の悲願であったはずなのに、だからこそ靖国参拝を今年も控え、安倍談話でおわびの言葉も入れたのに、直前になって取りやめる判断をした最大の理由は何か。 色々な理由が書かれているが、安保審議が大詰めを迎えるから国会審議を優先したというのは明らかなウソだ。 安保審議で安倍首相がいかに国会軽視をしているかは皆が知っている。 やはり、抗日式典が「反日色」が強いから警戒したのだ。 私は実はいまから一週間ほど前、中国政府関係者と二人だけで会う機会があって直接質問をぶつけた事があった。 毎日新聞のスクープを引用して、安倍首相の訪中と日中首脳会談は決まりですか、谷内NSC局長の訪中の時、それを合意したのですか、と聞いた。 そうしたら驚くことに、まだ何も決まっていない、谷内局長の訪中時には、そのような話は何もしていない、むしろ日本の外務省と安倍首相の周辺に強い警戒心があるようだ、というような事を言って私を驚かした。 だから、反日色を警戒して取りやめたという説は有り得る。 しかし、式典には出席せずに訪中するという事も出来たはずだし、それでも中国は歓迎するという報道もされていた。 安倍談話で村山談話を踏襲し、中国も一定の評価をしている。 今度は中国が寛容を示す番だという事も出来る。 内閣支持率を上げて長期政権を目指すためだと言えば右翼の取り巻きも黙る。 しかも訪中すればプーチン、朴クネ両大統領との立ち話もできる。 私だったら断然訪中して、習近平主席と首脳会談する。 やはり安倍首相は米国に行くなと言われて最終的に止めることにしたのだ。 ここにきて、あれほどこだわっていた岸田外相の訪ロもプーチン大統領の年内訪日も、ロシア首相の択捉訪問であっという間にぶち壊された。 すべては米国の意思だ。 安倍首相のあらゆる外交は、最後は米国につぶされるという事である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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