□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年1月28日第85号 ■ ============================================================== 事前に知っていた事をあっさり認めた安倍首相の大失敗 ============================================================== 国会本会議の代表質問とその答弁は、あらかじめ準備された質問と答えを一方的に読み上げて終わる茶番と相場は決まっている。 ところがその代表質問の答えにおいて安倍首相があっさり認めたのだ。 すなわち後藤さんの人質事件については昨年11月に把握し、現地対策本部を立ち上げていたと。 これは衝撃的な発言だ。 本会議の国会答弁でこのような衝撃的な発言が出るのは前代未聞だ。 だから、きょう1月28日の朝日も読売も一面トップでこの安倍首相の発言を大きく書いた。 なぜ安倍首相はそんなことをしゃべったのか。 もしその事を明らかにすることによって、政府は無策だったのではないか、という批判をかわそうとしたのなら、そしてそれしか理由は見当たらないのだが、大きな失敗を犯したことになる。 この答弁により、もはや安倍首相は今度の辞退を招いた責任は免れない。 国民に隠して極秘裏にイスラム国と人質交渉をしていながら、中東外遊をしたのだ。 しかも、直前に仏紙銃撃事件が起こり、イスラム国と欧米有志連合の戦争が激化することになったのに、親米アラブ4カ国の中東外遊を取り止めなかったのだ。 おまけに、当初は財界を引き連れたビジネス売り込みであり、本当の意味の人道援助であったものを、わざわざイスラム国を名指しし、そのイスラム国と戦って被害を受けている国々へ援助すると言った。 これではいくら人道援助、インフラ援助という表現を使ってごまかそうとしても、日本をイスラム国の敵側に立つと宣言したことと同じだ。 それまで日本と極秘裏に人質交渉をしていたイスラム国が激怒し、安倍首相に最後通牒を突きつけたのは当然だ。 これは、誰が、何を言おうと、安倍首相の失策だ。 さもなければ、安倍首相は、はじめから、今度の中東外遊時に、日本もイスラム国と戦うと宣戦布告するつもりであった確信犯ということになる。 この安倍首相の国会答弁を一過性で終わらせてはいけない。 この発言について追及していけば、どんどんと隠されていた不都合な真実が明らかにされていくだろう。 後藤氏とNHKの関係がバレ、安倍首相と結託して今度の人質事件の本質から国民の目をそらそうと情報操作に必死なNHKの姿があぶり出されて来るだろう。 果たしていまの野党に安倍首相の追及が出来るか。 まったくそういう雰囲気ではない。 テロには屈しないと繰り返す安倍首相の応援団となって終わるに違いない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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