□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年6月14日第394号 ■ ============================================================== 安倍の完勝とその後に待っている生き地獄 ============================================================== この文章が配信される頃には、私も晴れて娑婆に出て通常生活を始めているだろう。 しかし、もはや私の姿はどこにも見えない。 ひたすら本当の事を配信し続けるだけだ。 それもやがて止める時がくるだろうけれど。 その時は、良くも悪くもこの国の将来が、いや、世界の将来が、皆の目に明らかになるときだ。 良ければいい。それを願う。 しかし、どんなに悪い世の中になっても、後の祭りだ。 私はこの45日の間、まわりが深刻な病で苦しんでいる病棟で、目は不自由だったが、肉体と頭は健康に恵まれて過ごした。 毎晩のように深夜、患者の苦しみの声と、終焉の中に、ステロイドのせいで、ほとんど寝る事もなく、それらと、向かい合って過ごした。 鬼気迫る中で、私は日本の政治状況を見つめ続けてきた。 私はそれを日々のテーマを通して読者に分からせようとしてきたが、そしてそれを今後も、今しばらく続けていくが、まどろっこしいから、この機会に分かりやすく書き留めて置く。 これが分からないようであれば、もはや購読は不要だ。 わかるようであれば、私以上に、危機感を抱くはずだ。 今の安倍首相は完勝だ。 自民党はおろか、連合、農協、創価学会、保守、極右、すべてが安倍に負けている。 財界、メディアは隷従状態だ。 しかし、一番安倍に叩きのめされたのが左翼だ。 例えば週刊金曜日の最新号を見よ。 安倍の戯画を表紙に持ってきて、安倍の政策をどんなに批判しても、どんなにデモや集会を繰り返しても、何ひとつ安倍の強行する政策を止めることが出来なかった。 あれほど、何から何まで、権力犯罪まがいの、底の浅い暴政であるというのに。 悔しさ余って、最近の週刊金曜日は支離滅裂だ。 江田に媚び、岡田に媚び、佐藤優に好きな事を言わせ、それでいて良質な左翼の論説を載せて、その価値をおとしめている。 さぞかし左翼は悔しく、無力感を味わっているに違いない。 しかしそう悔しがったり腹を立てたりする必要はない。 安倍とそれに追従してきた者たち、それは積極的に支持してきた連中はもとより、馬鹿らしいと内心、安倍をバカにしていながら、保身や利権のために、暴走に歯止めをかけようとしなかった、ある意味で最も卑怯な連中を含めて、彼らを待ち受けているのはとてつもない生き地獄であるのだ。 どうやら安倍は病気に逃げ込んで辞めるのが早すぎたようだ。 よほどあの時の辞任が後ろめたいのだろう。 そのトラウマのせいで、今度は何でもやろうと無理を重ね、いよいよ本当に全てが行き詰まろうとしている。 しかし、今度こそ辞められない。 今こそ病気のせいにして辞めればいいのに、そして辞めたいに違いないのに、二度と同じことが出来ないから、強行突破を重ねるしかないのだ。 しかし、その後に待っているのは、気の遠くなるほどの生き地獄である。 もちろん、このまま行けば、弱者の犠牲の下で彼らは、その生き血をすって生き残る。 しかし、国民を絞りとって殺してしまえば、自分たちも搾り取るものがなくなって滅びるのだ。 残るのは、安倍家の汚名と末代にわたる国民の怨瑳だけが歴史に残る。 死んでも死にきれないだろう。 実は、生き地獄を味わうのは安倍の日本だけではない。 それどころか、米国こそあの11年前のイラク攻撃のツケを、いま支払わせられようとしている。 いったん断ったマリキ政権に対する支援を、どうやら無人爆撃機を使って再び攻撃するようだ。 これこそが米国にとっての生き地獄だ。 テロとの戦いが本格化する。 そして米国は負け続ける。 一旦は止めたはずの戦争に、そして二度としたくなかったイラクでの戦争を、いくら米兵を使わないとしても、引きずり込まされる事自体、耐えがたくつらい選択であり、その上の自明な敗北なのである。 どんなに殺しても、殺せば殺すほど負ける。これほどの地獄はない。 米国は中国やその他の事をかまっている余裕などなくなる。 人はそれを天罰だという。 しかし、天罰などという、あるかどうか分からないものではなく、もっと大きいものだ。 私はそれを、歴史の大きな流れ、時代の要請と思いたい。 歴史の流れを見誤り、それに逆らった当然の帰結ではないか。 どうやら我々は、あの1989年のベルリンの壁の前後、つまり、1986年のチェルノブイリ原発事故や1989年のバブルの崩壊などを含む歴史の潮目の重要性に、あまりにも鈍感だったのかも知れない。 そしてその責任と報いを一番背負っているのが米国なのだ。 もしあの時、一人勝ちで何でも出来たはずの米国が、平和の配当という正しい選択をしていたら、世界は一変していたかも知れない。 米国は逆に、軍需産業と金融工学によるペーパーマネーの世界支配に走った。 その選択の結果を、今、米国が支払わせられているのだ。 しかし私はそんな米国を批判するだけでは何もいいことは生まれないと思う。 左翼は、何でも米国のせいにするが、大きな間違いだ。 プーチンのロシアや習近平の中国に世界を支配させるぐらいならまだ米国のほうがましだ。 その他の国々などなおさらだ。 それはあたかも今のどの野党にも、ましてや左翼政党などに、この国の未来を任せられないと、多くのまともな一般国民が思うのと同じだ。 安倍が一刻もはやく退陣し、自民党が正しくなればいいのだ。 米国が再び冷戦の勝利の時点に立ち戻って、世界にとって正しい米国に生まれ変わることこそ、世界が期待することだ。 そして、それが出来る国こそ、平和憲法9条を世界に先駆けて掲げる日本をおいて他にはない。 私が安倍を許せないと思うのは、まさしく安倍がその憲法9条を捨て去ろうとしているところだ。 分かっていてそれをやろうとしているなら救い難い。 気付かずにそれをやろうとしているなら、そして私はこちらの方だと思っているが、度し難いバカだ。 いつの世にもバカな奴が間違って政権を持つことがある。 そんなバカを支持する国民はどこでもいる。 しかし、そんな国の末路は哀れであることを我々は歴史に学んだはずだ。 日本をそんな国にしてはいけない。 そしてそれは簡単だ。 俺は憲法9条を変える事を急ぐ必要はないと思う、それよりも、税金ドロボーを止めて、少しはまともな政策をやって、俺たちの暮らしをなんとかしろ、と心の中で叫んでいるだけでいいのだ。 憲法9条にノーベル賞を、という動きがあるらしい。 私も賛同して署名したりして協力してきた。 しかし考えみればおかしなことだ。 もし我々が当たり前のように憲法9条を実施していれば、ノーベル平和賞のほうから、頭を下げて、貰って下さいとお願いしてくるはずだ。 それほど憲法9条は偉大で強い。 護憲を唱えたり、それを守ろうとする者たちが偉いのではない。 もちろんそれを否定しようとする者たちよりも遙かに偉い。 しかし、圧倒的に偉大なのは憲法9条そのものなのだ。 それに気付いて、この素晴らしい日本という国を、あの単純、バカの安倍から、トレモロス、その事ができるのはあなただ。 それは簡単なことだ。 憲法9条を変えるより、今お前がすることは山ほどあるだろう、それを一つでもまともにやってからにしろ、このバカと心で叫んで、黙って見ていればいいのだ。 そのうち安倍ではどうしようもならんと言うことになって、その後、どんな政権になっても日本は良くなる。 それにあなたが気付けば私の役目は99%終わる。 私が言いたいことはただそれだけである。(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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