□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年6月5日第385-3号 ■ ============================================================== 中国が米国に高圧的であるこれだけの理由 ============================================================== 私はシンガポール会議の際、中国軍の、しかも副参謀長クラスが米国の国防長官を面と向かってあそこまで非難したことに衝撃を受けた一人だ。 そしてあの時のヘーゲル長官や米国関係者がその非難をどう受け止め、そして彼らがワシントンに帰ってオバマ大統領やその中枢にどのように報告し、そして米国が、今後、どのような方針で中国に臨むのか、これこそが重要で、日本外交にとっても死活的で、重要な事であると思っている。 ところが、それに関する報道がまったくない。 入手しようとしないのか。それともそれを国民に知らせたら都合が悪いのか。 おそらく後者だろう。 だから、それに関する報道がまったくなされない。 私は、公開情報から読み解く限り、中国が、俄然有利に立っていると思う。 だからこそ、あそこまで強気に出られるのだ。 中国が強く出る最大の理由は、何といっても、米国が軍事力を行使しない、出来ないと見たからだ。 米国は、軍事力に物を言わせてやりたい事をするときは強く、敵なしだが、頭を使う外交力に弱い。 その典型的な一例として発売されたばかりの選択6号に「中国に国際法を説く奇妙な米国」という、要旨次のような秀逸な記事がある。 すなわち、米国は中国に、国際法に従えと主張しておきながら、中国を含め世界中ほとんどが加盟している海の最大の国際法である海洋法条約に加盟することを拒否し続けている国である。 しかも、その理由が、海洋における米国の行動の自由が、多国間の協定で縛られることは許されないからだという。 こんなこと、中国に反論されれば、ぐうの根も出ないだろう。 その「選択」はまた、サウジアラビアが武器取引で急速に中国に接近していると書いている。 米国のアラブの朋友が中国へ歩みよろうとしているのだ。 ウクライナ問題をめぐって欧米がロシアからの天燃ガス輸入を制限しようと動いている時に、プーチンを助けて制裁やぶりに協力した(この時買いたたかれて、プーチンをして中国との交渉はかなわないと言わしめたのは、中国のしたたかさを示すおまけのような話だ)。 そして、中国には決定的な対米カードがある。 それは、これ以上中国に文句を言うなら、アラブの反米テロに核を渡すぞ、と。 米国はその瞬間、黙り込む。 米国は中国には外交戦で勝てない。 そんな米国を頼って中国と喧嘩しようとしている安倍首相はあまりにも外交というものを知らなさすぎる。(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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