□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年5月30日第379号 ■ ============================================================== 日米経済交渉をTPP交渉と詐称する政府とメディア ============================================================== TPPの大江交渉担当官がワシントンに呼びつけられて飛んで行った。 TPP交渉が八合目ぐらいまで来ているから最後の調整に行くのだと。 これがウソだと言うことを5月28日の朝日新聞が教えてくれている。 すなわち米代表のフロマンは、オバマ訪日の際に、実質合意か密約か知らないが、日本側との「合意」を優先して日本と数字合わせをし、関税ゼロを捨てて「譲歩」した。 もちろん、譲歩させられたのは日本だが、フロマンは日本が大幅譲歩するなら、関税ゼロまでは要求しないと言って「譲歩」した。 これでなんとか中間選挙は乗り切れると思った。 ところが、それを知った米畜産団体らが怒り出して、原則撤廃を貫けとオバマ、フロマンに圧力をかけはじめたのだ。 朝日は書いている。 日本側に衝撃が走ったと。 そりゃそうだろう。 せっかくオバマ訪日でオバマ側と「実質合意」という譲歩をしたつもりだったのに、合意相手のフロマン代表が、米国の圧力団体に脅かされてぶれてきたからだ。 すべてがチャラにさせられる。 さすがにそこまではいかないが、これからもっと譲歩させられる。 また振り出しにもどって、日本の農業団体、農水族とやりあわなければならない。 その意味でフロマンと大江は、今度は同じ船に乗った相棒だ。 どうお互いに、それぞれの圧力団体からの要求を交わすかと相談する仲間だ。 しかし、相手が米国であることを忘れるな。 最後は米国畜産界とつるんで日本に全面譲歩しろと言ってくる。 なぜこんな不合理がまかりとおるのか。 これは始めからTPP交渉などではなく日米経済摩擦の延長の日米二国間交渉だからだ。 日米二国間交渉はいつも不合理なことを日本は飲まされ続けてきた。 はじめから二国間交渉をさせられて来たと言えば諦めがつくが、それをTPP交渉と詐称してごまかしてきたので、いつまで経っても交渉が終わらないのである。(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

新しいコメントを追加