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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

沖縄訪米団の米国での活動を報じない大手メディア
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2014年2月1日第109号 ■     =========================================================     沖縄訪米団の米国での活動を報じない大手メディア      ===========================================================  読者からのメールで私は1月31日の沖縄タイムス(平安名純代・米国特約記者)が次のような記事を掲載していた事を知った。  「糸数慶子参院議員らは28日、ワシントン近郊でジム・ウェッブ元上院議員と米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設問題をめぐり会談した。ウェッブ氏は、『辺野古案は不要だ』と明言した上で、移設問題の停滞理由は、日米両政府が沖縄とグアムも当事者という認識が欠如しているためと指摘。問題の解決には4者の関与が必要と主張し、『沖縄の人々に公平な解決をもたらすために、私が(米政府や議会との)橋渡しになってもいい』と協力を申し出た・・・」  これは物凄いニュースだ。  周知のとおり、 ウェッブ氏は、2011年に、名護市辺野古の代替施設建設と在沖米海兵隊のグアム移転計画の見直しを盛り込んだ米国防権限法案を立案し、グアム移転費の凍結により米国防総省に再考を迫るなどけん引的役割を果たした人物だ。  「太平洋政策を最も熟知する人物」(レビン上院軍事委員長)と評されている。  そのウェッブ氏が在沖米海兵隊のグアム移転計画を前進させるには、「日米両政府だけではなく、沖縄とグアムを協議に加えることが重要だ」と指摘した上で、今後も米議会の有力議員らと協力し、沖縄やグアムに公平な解決法を見つけるため橋渡しになってもいいとまで言ったというのだ。  安倍首相が進める辺野古移転の強行は沖縄軽視の間違った政策であると言ったのだ。  これはものすごい衝撃的なニュースだ。  私はさっそくきょう2月1日の各紙を見て真っ先にこの沖縄タイムスが報じるニュースを探した。  しかしどこにも見当たらない。  大手新聞はこぞって米国に支局を構え大勢の記者を常駐させているはずだ。  糸数慶子議員らが辺野古移転反対という名護市民の声を米国関係者に訴えるために訪米している事を知らないはずがない。  それにも拘わらず沖縄の訪米団と米国側の話し合いについて大手新聞は一切報道しない。  沖縄タイムス氏がすでに書いて、公表されているというのにである。  国民が世の中の動きを知るのは大手メディアの報道しかない。  その大手新聞が沖縄隠しをしているのだから沖縄問題が国民の間に広がらないはずだ。  辺野古移転の強行がいかに間違っているかわかるはずがない。  この国は政府と大手メディアの劣化によって、国民はますます真実から遠ざけられている。  私でさえもすべての公開情報に目を通す余裕はない。  読者のメールがなかったら知らないままに終わっていた。  すなわち私がメルマガで政府批判を繰り返しているしている内容は政府の悪政の氷山の一角でしかない。  皆が情報を持ち寄って共有し、この国で何が行われているかを一つでも多く知り、政府の監視を怠ってはいけないということである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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