□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年2月1日第107号 ■ ========================================================= NHK会長の権限の大きさに驚く =========================================================== 昨日の衆院予算委員会で民主党の原口一博議員が放送法の規定を引用して籾井NHK会長を追及した際に、私はあらためてNHK会長の権限の大きさを思い知った。 その一つはNHKの番組作成・放映の最終責任はNHK会長一人に集中しているということである。 物凄い権限がNHK会長に集中しているということだ 。 それより驚いたのはNHK会長の裁量権である。 すなわち国の意向にそった番組を作成・放映するか、国の意向に反対する番組を作成・放映するかは、最後はNHK会長の裁量にゆだねられているという。 このことを原口氏氏は国会質問の中で次のように解説してみせた。 「国が右と言えば右と言う」というあの籾井会長の名言(迷言)を引用し、これは半分当たっているが半分間違っているのだと。 なぜならば、確かに放送法によって公共放送であるNHKは国の方針に従うことが規定されているが、それは絶対的な義務規定ではなく、NHK会長の裁量によって時として国の方針に異を唱える放送を行うことも認められているのだと。 そうすることによってジャーナリズムの使命を確保する、これが放送法作成(改正)の際の与野党協議の合意事項だったと、国会で国民の前に明らかにしたのだ。 担当大臣(総務大臣)ならではの物凄い重要な発言である。 すなわちNHKは会長の判断で反権力の番組を作成・放映しても法律でそれが担保されているのだ。 あらためてNHK会長人事の重要性を思い知る。 おりから中北徹東洋大学教授がNHKのラジオ番組で原発をテーマにした話をしようとして変更を求められたという事件が報道されている。 こんなことは籾井会長と正反対の会長であればありえなかったということだ。 やはり籾井会長暴言のすべての責任は安倍首相に帰着するということである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
新しいコメントを追加