□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年1月4日第10号 ■ ========================================================= 不幸な形で動き出すことになる国家安全保障会議 =========================================================== 1月7日にも事務局の人事が発表され、鳴り物入りで発足した国家安全保障会議が本格的に動き出す。 その目的は日米同盟の強化にあったはずだ。 秘密保護法案の強行採決も、あらたな外交・国防計画の策定も、集団的自衛権行使の容認も、すべては日米同盟の強化にあり、そのために日本版NSCをつくって米国の国家安全保障会議と直接に話し合うためだった。 そしてその役割を一身に受けて谷内正太郎事務局長が就任したはずだった。 実際のところ安倍首相は昨年末に国民の前で宣言した。 谷内事務局長には世界を飛び回って日本外交を担ってもらいたいと。 そう言った安倍首相の念頭にあるのは、真っ先に米国を訪れ、カウンターパートのライス大統領補佐官(安全保障担当)と話し合うことであることは言うまでもない。 しかし、もはや谷内正太郎事務局長の出番はない。 靖国問題は官僚OBが出て片付くような局面はとっくに終わっている。 これを要するに国家安全保障会議は、もっとも重要な靖国参拝問題が燃え盛っている時に、何の役にも立たない事が国民の目の前でさらされる形で発足することになる。 政府にとっても、谷内正太郎事務局長にとっても、そして何よりも日本国民にとって、不幸な、国家安全保障会議の発足である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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