□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年12月26日第982号 ■ ============================================================= マー君のメジャー行き承認と辺野古移転承認に共通するもの ============================================================ 仲井真知事が辺野古移転を承認した同じ日に、それと同じぐらい大きく報道されたのが楽天がマー君のメジャー行きを承認したというニュースだった。 これは日米関係を考える上でまことに象徴的である。 私は新ポスティングシステムをめぐる日米野球界の交渉を見て、これは日米同盟をめぐる交渉と同じだと何度も指摘して来た。 すなわち、日本側は対米交渉が下手であること。 米国のゴリ押しに最後は日本側が譲歩して終わること。 そしてそれらの背景には日本側に弱みがあるからだと書いてきた。 日米同盟についていえば、米国に守ってもらっているという弱みがあり、日米野球については日本の野球選手がメデジャーでプレーしたいと望む弱みである。 今度の一連の騒ぎの中で、楽天はものの見事に数十億円の利益を米国から見事に奪われてしまった。 マー君はメジャー行きが叶う事になり、個別交渉もこれからだが、しかしメジャーでプレーしたいのはマー君のほうだから前途は厳しい。 これを要するに日米関係の本当の難しさはこの非対称性にある。 すなわち日本が米国を必要としているほどに米国は日本を必要としていないという非対称性だ。 日本が米国に憧れ、米国の日本に対する評価を気にかけるほどに、米国は日本の事を好きでも嫌いでもないという無関心さの非対称性だ。 ここまで日本が米国の占領状態に置かれ続けてきたというのに、政治家や官僚はもとより、財界も識者も、そして一般国民も、あの全共闘世代でさえも、米国にあこがれ、慕う気持ちがある。 日米同盟から自立せよといくら叫んでも広がらない理由がここにある(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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