□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年12月11日第939号 ■ ============================================================= オバマ大統領の来年4月訪日の有無で試される日米同盟 ============================================================ ワシントン発共同が来年4月のオバマ大統領の訪日を報じたのは11月20日だった。 そしてそれを大手新聞は引用して報じた。 それを読んだ私はてっきり思ったものだ。 これで安倍首相は日米間の懸案をその時までに一気に片づけようとするだろう。と 日本版NSC設置と秘密保護法の成立を急ぐのも、仲井真知事に辺野古移転建設の申請許可を年内に求めるのも、TPP交渉の妥結に協力するのも、すべて来年四月の東京における日米首脳会談で日米同盟の強化を高らかに謳いあげたいからだ、と。 ところが発売中の情報月刊誌「選択」12月号の中に、オバマ大統領の来年4月の訪日は確定したわけではないとして、その背景を解説する記事を見つけた。 その記事の要旨はこうだ。 そもそもオバマ訪日の記事の根拠は、11月20日にスーザン・ライス米大統領補佐官(国家安全保障担当)が11月20日に米ワシントンのジョージタウン大学で講演し、その中で来年4月のオバマ大統領のアジア歴訪を発表したことにある。 しかし、具体的な訪問国を示していない。 それにもかかわらず「オバマ訪日へ」と浮かれる日本のメディアに、米政府筋はこう述べたという。 10月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)をキャンセルして行かなかったマレーシアとフィリピンは行く。日本は未定だ。インドネシアとブルネイを優先するかもしれない」と冷ややかな視線を向けたと。 「選択」の記事はさらに続ける。訪問候補国として、同盟国の日本と韓国はセットだ(つまりどちらか一つだけ行くということはないという意味)。冷え切った日韓関係の板ばさみになるぐらいなら、日韓ともパスすればいいという意見がオバマ政権内には強い、と。 そして「選択」の記事はこうも書いている。 12月のバイデン副大統領の日中韓訪問も、オバマ大統領の露払いではなく、いがみ合う三カ国に大統領が赴かずに済ませるための布石とも言われている、と。 そういう見方もあるのかと思ってこの記事を読み流したが、私が驚いたのはきのう(10日)発売された月刊文芸春秋新年号で赤阪太郎なる政治記者がまったく同じ記事を書いていたからだ。 すなわち米国は訪問国をいまだ確定していないのにライス大統領補佐官の講演を聞いたメディアが訪日を当然視して先走って書いたのだと。 そして「選択」の記事も「文芸春秋」の記事も、共通して書いていることは、日米同盟は必ずしも当然視できるものではない、いまオバマ政権内で日米同盟が揺らいでいると。 それでも私はオバマ大統領の来年4月の訪日はあると思う。 日本にはオバマ大統領が派遣したキャロライン・ケネディ大使がいる。 キャロライン大使はオバマ大統領と緊密な関係にあると言われている。 キャロライン大使に会いに来るのだ。 しかも安倍首相は日米同盟の証としてオバマ大統領の公式訪問をこの手で実現させたいという思いは強いだろう。 だから外務省を通じて米国政府に強く働きかけているに違いない。 それにも関わらず、もし日本が訪問国に含まれなかったとすれば、それこそオバマ大統領の米国は安倍首相の日本を相手にしていないということだ。 果たして来年4月のオバマ大統領の公式訪問はあるのだろうか(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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