□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年12月7日第927号 ■ ============================================================= それでも中国に防空識別圏撤回を求める決議が採択される衝撃 ============================================================ バイデン米副大統領の日・中・韓訪問が終った。 最大の懸案であった防空識別圏問題について、米国は韓国に対してもそれを容認したという。 すなわち朴クネ大統領はバイデン副大統領に、日本や中国と一部重なる東シナ海上空の防空識別圏の拡張方針を説明し、米国はこれを積極的に支持こそしなかったが理解を示したという。 そして韓国は朴・バイデン会談を経て8日にも国家安全保障政策調整会議で防空識別圏の拡大を決定するという(12月7日東京、朝日)。 これを要するに米国も中国も韓国も、防空識別圏についてはその設定の是非をこれ以上議論することを止め、その運用で国際ルールを尊重し、不測の事態を避ける努力をすることで一致したということだ。 しかしきょう12月7日の報道にわが目を疑う記事を見つけた。 それは衆院がきのう12月6日午後の本会議で、中国が設定した防空識別圏についてそれを即時撤回することを求める決議を採択したという記事だ。 しかも全会一致で。 そして参院も同様の決議を採択する方向で調整しているという。 更に驚いた事にきょう12月7日の日経新聞にはこのような記事も掲載されていた。 すなわち日本政府は、韓国が防空識別圏を拡大することを決めても撤回を求めずにその運用を見極めるという。 日韓には識別圏が重なり合っても連絡体制があるので緊急発進(スクランブル)するような事態にはならない、こうした体制もなく、圏内を飛ぶ航空機に事前通告を求める強い措置を発表した中国のケースとは同一視すべきではないという。 これは運用で危機を回避すべきだということを認めているようなものだ。 そしてある時は、韓国は中国より反日的だといい、ある時は中国は韓国より悪いというご都合主義だ。 我が国の政府も国会議員も、国際政治の現実を無視した支離滅裂な連中の集まりだ。 日本外交が孤立するのも無理はない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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