□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年11月24日第886号 ■ ============================================================= 曲げて報じる読売のケネディ大使単独インタビュー記事 ============================================================ きょう11月24日の読売新聞は一面トップでキャロライン・ケネディ新米国駐日大使との単独インタビュー記事を掲載していた。 ケネディ大使が着任して以来初めて聞ける直接の声だ。 私は注目した。 一面に掲載されていた読売のその記事の見出しは、 「日本ほど重要な同盟国はない」 「普天間移設『辺野古が最善』」 という見出しが並んでいた。 その見出しを見て私は失望した。 はやりケネディ大使は辺野古移転の象徴として派遣されたのかと思った。 しかし外交面に掲載されているその会見要旨の全文を読んで、それが間違いであることを知った。 その会見要旨は、ほとんど外交・政治とは関係のない彼女や父親ケネディ大統領の日本との関わりが語られている。 外交・安保はごくわずかだ。 しかもたぶんに誘導質問に答えたかの如くだ。 確かに彼女は「米国にとって日本は重要な同盟国だ」と言っている。 しかしこの言葉は、すでに彼女が米議会証言で語った言葉であり目新しいものではない。 しかも当たり前の事を言っているに過ぎない。 日本が重要な同盟国でないなら、そもそも日米安保条約などありえない。 私がもっとも注目したのは辺野古移転に関するくだりだ。 彼女はこう答えている。 「・・・日米は辺野古が米軍普天間飛行場の移設先として最善であると合意している。近い将来、実質的な進展があることを期待している」 この言葉は中立的だ。事実と期待を述べているだけだ。 決して読売が一面トップの見出しで掲げた「「普天間移設『辺野古が最善』」、と自らの意見を述べているのではない。 読売の一面記事しか読まない読者は、私と同様にてっきりケネディ大使が辺野古移転に賛成したと思うだろう。 読売新聞の意図的で悪質な情報操作だ。 そう言ったと書けばウソを書いた事になる。 だからそう書かずに、読者がそう思い込むように仕向けているのだ。 このインタビュー記事を読んだ限りでは、彼女はほとんど今の日本の現状を知らず、ましてや外交・安保については着任前に米国務省や国防省から詰め込み教育を受けた内容を繰り返しているだけのように思える。 読売に先を越されたメディアは、テレビも新聞もこれからケネディ大使に対するインタビューを次々と試みるに違いない。 彼女は同じ内容を語るだろう。 しかしいずれ日米同盟関係の実情を知り、それに反対する国民がいることを知り、少しずつ自分の言葉で語り始めるだろう。 その内容がどのように変わっていくのか、あるいは教わったことに忠実な優等生にとどまり続けるのか、私はそこに注目してる(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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