□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年11月22日第881号 ■ ============================================================= アフガンでいま行なわれている事と日本をつなぐもの ============================================================ いまアフガンで何が行なわれているか。 それを知る事はこれからの日本の外交・安保政策を考える上で有益であると思われるのできょう11月22日の各紙の記事を以下に要約して紹介したい。 ケリー国務長官とカルザイ大統領は11月20日電話会談し、それまで難航していた米軍戦闘部隊撤退後の駐留米兵の地位協定に急遽合意した。合意が成立したのはカルザイ大統領が全面的に譲歩したからだ。すなわち新協定案は米国の主張通り犯罪をおかした米兵の逮捕、拘束権はアフガンにはなく、その身柄が即時米国に引き渡されることになる。このことはイラクが免責を認めず、その結果米軍が前面撤退したことと対照的である。その背景には12年続いたカルザイ政権が来年4月に終焉する後に予想されるアフガン大統領選挙の大混戦がある。カルザイなき後のアフガンの政情は一気に不安定になる。それを見越して米軍駐留は不可欠と判断したカルザイ大統領が置き土産だ。しかしこの合意の承認は国会にあたるロヤ・ジルガ(国民大会議)の同意が必要である。21日から開幕したロヤ・ジルガは初日から波乱含みだ。冒頭カルザイ大統領が協定の必要性を訴えると、「協定を締結すればアフガンの国土を米国に売り渡すことになる」と叫んで立ち上がった女性出席者が出た。何よりもタリバンが新協定に賛成する出席者を攻撃すると宣言した。それでもロヤ・ジルガは新協定を承認せざるを得ない。なぜならばロヤ・ジルガが協定案の内容を覆せば米軍はイラクと同様アフガンから全面撤退する。米兵が撤退すればイラクと同様アフガンでもテロが頻発する。しかし米兵がとどまっても、今度は反発するテロが高まる。テロが高まって米兵の死傷者が増えると駐留反対の米国世論が高まりかねない。米国、アフガンともに、ジレンマを抱えながら安保新協定の合意をする事になる。 以上が報道に見るアフガンの今の状況だ。 アフガン攻撃から始まった米国の「テロとの戦い」の12年後の姿である。 私が注目したのはロヤ・ジルガで語ったとされるカルザイ大統領の次の言葉だ。 「私は米国を信用していないし、米国も私を信用していない」 それでも米国に守ってもらうしかないアフガンは不幸だ。 このようなアフガンが国家として安定して発展していくことはありえない。 安倍政権の下での日本と米国との関係も、まさしくそのような関係になりつつあると私は思っている(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

新しいコメントを追加