□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年11月13日第849号 ■ ============================================================= これでは小泉脱原発発言は国民を動かすことはできない ============================================================ 実は私は12日に行なわれる小泉元首相の脱原発発言に関する記者会見を密かに期待していた。 ひょっとして脱原発の国民運動につながる強いメッセージを発するのではないかと。 しかし報道が繰り返すその模様をテレビや新聞で知って完全に失望した。 これでは国民運動は起こらない。 国民運動につながらない小泉発言は何の価値もない。 小泉元首相は脱原発の著書ももうすぐ出すという。 小泉元首相はこれからも発言を続けるだろう。 脱原発を支持するメディアは小泉劇場の再来を期待して報道し続けるだろう。 しかし私はこれで小泉脱原発劇場は馬脚をあわらしたと思う。 なぜそう私が思うのか。それを書くのがこのメルマガの目的である。 それはもちろん小泉発言にこれまで以上の中味がなかったからだ。 みずから汗を流して脱原発の国民運動の先頭に立つという様子がまったくうかがえないからだ。 それを彼は自ら認めた。 動きを起こし、知恵を出すのは自分ではない、皆だ、と。 彼が近く出す著書も、もちろんその誰かが書いたものだ。 それを自分の名前で出すということを自ら認めたようなものだ。 これではうまく行くはずがない。 国民運動につながるはずが無い。 しかし私が小泉元首相の発言内容を聞いて、失望し、心底あきれ果てたのは、日中関係に関して述べた部分だ。 自らの総理時代の裏話を持ち出して、安倍政権の対中国強硬姿勢を最大限の言葉で評価している。 靖国参拝にこだわった自分の正しさを誇らしげに語っている。 脱原発で小泉首相と協力したいと思っている連中は、それでも小泉首相と協力できるというのだろうか。 脱原発はもちろんこの国の将来を左右する大きな問題だ。 しかし、それは日本が直面している多くの問題の一つである。 米国主導の軍事重視の外交・安全保障政策や新自由主義に突き進むのか、国民の生活を優先した平和、共生社会の構築に日本を取り戻すのか、脱原発はその試金石の一つなのだ。 脱原発支持者の中にも対中強硬論者はもちろんいるだろう。 しかし本物の脱原発支持者は米国追従の外交・安保やTPPに賛成できる新自由主義者であるはずが無い。 すなわち小泉元首相は脱原発を唱えるにはもっともふさわしくない人物であることを自らこの記者会見で公言したのだ。 やはり脱原発は、地道にそれを訴え続けて来た人たちの手で実現されなければならないのである。 小泉元首相と共闘するというのは自己矛盾なのだ。 最後に一つだけ付加えておきたい。 脱原発に熱心な東京新聞や朝日新聞はこの小泉記者会見を一面トップで大きく取り上げ、あたかもそれが安倍政権の政策変更に大きな影響を及ぼしていくかのように報じている。 しかしその東京新聞も朝日新聞も、同じ記者会見で小泉元首相が安倍首相の対中強硬政策や靖国参拝を支持した事について、一切のコメントを避けている。 東京新聞も朝日新聞も、また都合の悪い事には触れない、たくみに情報操作をするメディアであるということである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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