□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年11月1日第821号 ■ ============================================================= イラク戦争を検証しようとしないこの国の政治、メディア、世論 ============================================================= きょう11月1日の各紙が報じていた。 10月31日に開かれた衆院国家安全保障特別委員会で特定秘密保護法案と国家安全保障会議(日本版NSC)設置法案に関する参考人質疑が行なわれたと。 柳沢協二元内閣官房副長官補が特定秘密保護法案に懸念を表明し、日本版NSCの必要性に疑問を呈したのに対し、宮家邦彦元外務官僚らが特定秘密保護法案や日本版NSCの有用性と必要性をそれぞれ述べたと。 しかし私の関心はそこにはない。 この特別委員会の場で柳沢元内閣官房長官補が次のようにイラク戦争を支持した日本政府の判断を間違いだったと明言したことだ。 「みんなが間違えていた。政策決定者の方向性に引っ張られた」 柳沢氏は小泉政権下でイラクに自衛隊を派遣した当時の内閣の責任者の一人だ。 その前はながらく防衛官僚として日本の防衛政策に携わってきた。 その柳沢氏があのイラク戦争を支持した小泉首相の判断は間違いだったと言い切ったのだ。 すでに柳沢氏はイラク戦争の誤りをその著書「検証 官邸のイラク戦争」(柳沢協二著岩波書店、3月19日発行)を世に出して明らかにしている。 そのことについて私は2013年4月23日のメルマガ第290号「私の心を揺さぶった防衛官僚が書いたイラク戦争検証本」で紹介した。 そしてその後も柳沢氏は時折メディアに登場して自らの意見を述べて来た。 しかし国会の場で証言したのはこれがはじめてだ。 その意味は重く、大きい。 イラク検証に関するこれ以上ない重要な証言だ。 それにもかかわらずこの柳沢発言をとりあげるメディアは皆無だ。 わずかに朝日の鶴岡正寛と言う記者が「担当記者はこう見た」というコラムで取り上げただけだ。 私はつくづく思う。 この国の政治家は野党政治家を含めイラク戦争の検証に本気なものはいない。 メディアも世論も、みながイラク戦争の検証から逃げているかのようだ。 小泉首相をもてはやした誤りから目をそらそうとしているかのようだ。 柳沢協二氏の覚悟あるこの発言をムダにしてはいけない。 都合のいい時だけ柳沢協二氏を利用し、そして要が済めば使い捨てる。 それではいけない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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