□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年10月5日第740号 ■ ============================================================= 小泉元首相の再登場を歓迎する。「飛んで火に入る夏の虫」だ ============================================================= 小泉元首相の脱原発発言が驚くべき好感を持って受け止められている。 佐高信氏や鎌田慧氏らが歓迎したことについてはすでに指摘したが、その後あらゆる政治家がいっせいに小泉元首相を褒め称えるのにはさすがに驚いた。 小沢一郎が賛同し、渡辺喜美が歓迎し、ついに共産党の市田忠義書記局長までもが、「わが党の訴えと完全に一致する」、「しんぶん赤旗に登場してほしい」などと言い出す始末だ(10月5日東京新聞「ニュースの追跡」) しかし私は脱原発を早くから唱えてきた者たちが小泉発言を手放しで歓迎する事は間違いだと思っている。 もし彼の発言の影響で日本が原発に向かう事になれば、小泉元首相のいいとこ取りになって終わるからだ。 もっとも、福島前社民党党首は、「小泉発言は野党の存在感を一段と希薄にすることが狙いでは」といぶかる見方に対しこう言っているらしい。 「そんなケチな事は言わない。脱原発を実現する上で、そこを目指す人を否定できない」と(同東京新聞)。 そこまで言い切る覚悟があるなら何をかいわんやである。 しかし小泉元首相は左翼政党や市民活動家と手を組むことはあり得ない。 だからいっそ仙谷由人元官房長官のように「無責任だ」と切り捨てたほうが正しいのである。 政局とは無関係の私にとっては、もし小泉元首相の発言で国民の間に脱原発が進み、それを見た安倍首相が国民に迎合する形で脱原発に政策転換するなら、それはいいことだと思っている。 私が繰り返し主張しているように、「正しい政策の決定は権力者の内部からそれを主張する者が出て来てはじめて国民的支持を得た政策になる」、という好例である。 しかし残念ながらそういう展開に発展して行かないだろう。 なぜならば小泉元首相は日本の将来のためを考えてそんな事を言い出したわけではないからだ。 ましてやこの歳になって日本や日本国民のために自ら汗をかいて新たな政策を実現するというような面倒な事を彼がやるはずはない。言ってみるだけなのだ。 ぜいぜい彼の念頭にあるのは、次男進次郎の為を思う自称「親ばか」ぶりぐらいだろう。 しかしそれとても、余程の事がないかぎり彼みずから行動を起こす事はない。 彼が動く可能生のある時は、いよいよ安倍自民党政権では原発政策はどうにもならない事が明らかになって来た時だ。 その時は次男かわいさのために自民党をぶっ壊してあらたな自民党をつくるかもしれない。 そして私はその時を待っている。 もし小泉元首相が今後も脱原発の発言を積極的に続け、政治やマスコミに再登場することがあったなら、その時こそ私は再び小泉元首相に迫るつもりだ。 脱原発を唱えるのもいいが、その前にしてもらいたい事がある。日本を米国に売り渡してここまで日本を破壊してくれた責任をどう釈明するのかと。 イラク攻撃を支持したことは正しかったのか、と。 頓挫したままの拉致問題の本当の責任は誰にあるのか、と。 小泉元首相の誤りの大きさは、脱原発を急に唱えたぐらいで帳消しになるものではない。 「飛んで日に入る夏の虫だ」 私は小泉元首相が再登場する日が来る時を望んでいる(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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