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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

交渉権限のないオバマ政権といくらTPP交渉をしても無駄だ
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2013年9月27日第721号 ■   =============================================================  交渉権限のないオバマ政権といくらTPP交渉をしても無駄だ     =============================================================  私はTPP交渉はもう終った、あらゆる矛盾が露呈してくるからうまく行くはずがない、と何度も書いてきた。  しかしさすがの私もこんな矛盾があるとは気づかなかった。  なんとオバマ大統領は米国議会に一括貿易交渉権(ファストトラック)を拒否されていたというのだ。  てっきりオバマ大統領はその権限を米議会からとりつけていると私は思っていた。  ということは、オバマ大統領は貿易交渉権を持たずにTPP交渉の年内妥結を参加国に急がせていたわけだ。  この冗談のような話を教えてくれたのは9月26日の日経新聞「真相深層」であった。  そこに次のような記述があった。  ・・・「議会との関係でホワイトハウスは焦っている」。米政府高官は苦しい実情を明かす。TPPのような大型の通商交渉では大統領が議会に協定案を修正せずに一括で承認してもらうため、ファストトラックと呼ばれる大統領貿易促進権限(Trade Promotion Authority)法案を議会に通してもらう必要がある。TPAはブッシュ前政権の2007年夏に失効した。USTRのフロマン代表は5月の指名後、(TPAの取り付けに向け)議会工作に本腰を入れた。ところが当初前向きだった議会指導部が農業や自動車など産業界の声を受け「TPP合意の大枠を示すのが先だ」と寝返り、目算がくるった・・・  なんということだ。  これを要するにいくらTPP交渉が妥結し、日本政府が農産品自由化の例外措置を含め日本の国益を守る事が出来たと安堵しても、米国議会がそれを認めなければオバマ大統領は日本に対し交渉のやり直しを求めて来るということだ。  そして米国議会は米国産業保護のために絶対に日本に譲歩などしない。  こんなTPP交渉を真面目に行なって、オバマの片棒を担いで年内妥協を急ぐ日本政府は、どこまで間抜けなのだろう。  それを教えてくれた日経新聞の「真相深層」である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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