□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年9月8日第671号 ■ ============================================================= 報道が正しければ安倍首相はシリア情勢では対米従属ではない ============================================================== 東京五輪のあとはシリア情勢だ。 そしてこちらのほうがより深刻である。 シリア情勢をめぐる安倍政権の対応は対米従属的だという批判がある。 しかし少なくとも日本のメディアを見る限り私は決してそうは思わない。 すなわち安倍首相はG20におけるオバマ大統領の要請にも関わらず、アサド政権を非難する声明には加わったけれど、「米国の軍事攻撃まで支持するものではない」(政府筋)と言っているらしい(9月8日読売)。 これが事実なら、決して対米従属ではない。 私は米国の武力行使なくしてシリア情勢が解決するのであればそれが一番いいと思うが、アサド政権がこのまま放置されて無辜のシリア国民が非人道的な状況に置かれ続けるのなら、軍事介入によるアサド排除も止むを得ないと繰り返し自らの考えを述べて来た。 言い換えれば、米国の限定的な武力行使は「理解できる」という立場である。 安倍首相はここまでも言っていないのである。 それが事実なら決して対米従属ではない。 しかし日本の報道が正確である保証はない。 それどころか、安倍首相は、日本のメディアや国民に対しては、「米国に国際協調を重視して欲しいと要請した」などと発表しておきながら、その裏でオバマ大統領には米国の単独武力行使を「支持する」と言っているのかも知れない。 「支持する」とまで言わなくても、少なくとも「理解する」と言っているのかもしれない。 そうであれば、卑怯な二枚舌である。 しかし、そんな安倍首相であっても、間もなく始まる米国の攻撃を前にして安倍首相は「支持する」、か「理解する」か、「賛成できない」かのいずれかの態度を表明しなければならない。 安倍首相の対米従属振りが分かるのはその時である。 ところがここに来てオバマ大統領が単独攻撃を思いとどまった、という見方が流されるようになった。 たとえばきょう9月8日の日経新聞が書いている。 G20閉幕時の記者会見でオバマ大統領が次のような本音を漏らしたというのだ。 「軍事行動をしたくてたまらないわけではない。名案があるなら柔軟に考えたい」 ひょっとしたらオバマ大統領はシリア攻撃を思いとどまる事になるかもしれない。 その時は世界は武力行使という不幸を避けることができる。 しかしアサド体制がそのまま放置されるなら、無辜のシリア国民の弾圧というも一つの不幸を見させられることになる。 オバマがそれを認めて、なお武力行使を断念することはない。 なぜならそれをしたらオバマも米国もお終いだからだ。 米国の攻撃開始か、アサドの退陣か、それともそれらに代る第三の道があるのか。 東京五輪が終ったら次はシリア情勢に日本の政治は釘付けになる(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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