□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年8月24日第637号 ■ ============================================================= 木寺駐中国大使の存在感のなさに見る外務官僚の限界 ============================================================== 少し前の記事になるが8月16日の各紙が一斉に報じていた。 靖国神社に安倍内閣の閣僚らが参拝した事に関し、中国外務省は木寺昌人駐中国大使を呼びつけて抗議したと。 安倍首相の靖国参拝問題に関する曖昧な態度は、必ずいつかはっきりさせなければならない時が来る。 そしてその時、安倍首相の対応如何では、日中関係は大きな転機を迎える。 しかし、私がここで言いたいのはその事ではない。 木寺駐中国大使の存在感のなさについてである。 木寺大使の名前を新聞紙上で見るのは、昨年暮れに彼が赴任したという記事以外は、これがはじめてだ。この8ヶ月の間、彼はどのような仕事をしていたというのか。 その存在感のなさはあきれるばかりだ。 仕事のない小国の大使ならまだわかる。 しかし中国は米国と並んで日本外交の最重要ポストだ。 おまけに連日のように日中関係がメディアで流される。 木寺大使はそのような中国に日本政府を代表して全権を与えられている特命全権大使なのである。 外務官僚の存在感のなさは外務省の幹部についても言える。 発売中の月刊文芸春秋の人事ゴシップ欄「霞ヶ関コンフィデンシャル」の中に次のような記事があった。 すなわち斎木昭隆次官の時代は当分続くという。 その理由は、その強硬姿勢を安倍首相に買われて次官になったから安倍政権が続く限り次官にとどまるであろうということだ。 しかしその記事は同時にもう一つの理由を書いている。 斎木次官の後に続く外務官僚たちに、次官にふさわしい人物が見つからないからだと。 そこに書かれていた次官候補と目される面々は、いずれも私がかつて外務省にいた頃に仕事をした後輩ばかりだ。 残念ながら誰一人として日本外交に対する明確な方針を持っている人物はいない。 彼らにあるのは時の政権に黙って迎合するような連中ばかりだ。 そして斎木次官その者も、その一人である。 私は他の省庁の官僚たちの事は知らない。 しかし少なくとも今の外務省には、日本の外交を正しく描ける者は一人もいない。 ただ安倍自民党政権に従い、安倍自民党政権に都合のいい外交を演出することだけである。 そして、その安倍首相の政策が間違っているのだからどうしようもないのである。 日本外交は深刻な状態にあると言わざるを得ない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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