□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年8月20日第622号 ■ ============================================================= 経済産業省の先走りだった茂木大臣のTPP年内妥結日米協力発言 ============================================================== 私はきのうのメルマガ第621号で、19日に行なわれる甘利明TPP担当大臣とフロマン米通商代表との会談の報道に注視しろと書いた。 そこに茂木大臣との会談報道との違いを見つけろと書いた。 どうやら私の予測は見事に当たったようだ。 18日に行なわれた茂木大臣とフロマン代表との会談を報じる記事は、TPP交渉の年内妥結に向けて日米が一致協力する事で合意したと報じられた。 しかし19日の甘利TPP担当大臣とフロマン代表の会談では、年内妥結へ向けて日米が連携することこそ確認したが、決して日本がその米国の意向に一致協力するという報道にはなっていない。 それどころか毎日新聞に至っては、フロマン代表の訪日はオバマ政権の国内的政治要請からくる年内妥結への圧力であり、日本政府関係者の間では年内妥結はもはやあり得ない、時間的余裕が欲しい、だだし、日本が遅れの原因とされないように警戒しなければいけない、だからとにかく慎重に交渉に当たるというのが日本政府の基本的な考えだ、と書いている。 まともな方針だ。 日本の官僚たち、しかも若手官僚たちの中には、まだまともな考えの者たちも多くいるということだ。 茂木大臣とフロマン代表部の会談は経済産業省の省益を優先した勇み足だったのだ。 日頃経済産業省と喧嘩ばかりしている外務省は対米従属では一致しているから今回の茂木・フロマン大段を黙認したかもしれないが、農水省やその他の省庁は、経済産業省のやり方に反発したに違いない。これまで私が内部から見てきた経済産業省の強引さと各省庁間の権限あらそいだ。 問題は安倍政権として最後にどのような態度を取るかである。 安倍政権が、政権維持のためにはもはや米国の庇護にすがるしかないというところまで負い込められれば、あっさりとTPP交渉の年内妥結に向けて譲歩するだろう。 官僚たちの意見を官邸主導で押さえ込む。 その裏には外務省の対米配慮が働くことになる。 TPP交渉の行方は、すなわち安倍政権の脆弱さと対米従属振りを占うリトマス試験紙であるということである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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