□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年8月12日第604号 ■ ============================================================= TPP騒ぎの裏で見過ごされる「日米並行協議」の理不尽さ ============================================================== TPP交渉に日本が参加を許されるようになって以来、メディアはTPP交渉が日本の将来を左右しかねないとばかり、大袈裟に報道する。 政治的ロビーであるJA全農が音頭をとって、日本の農業を守れという事ばかりがTPP交渉における中心課題の如く報道される。 しかし、そのような騒ぎを尻目に行なわれている日米二国間交渉こそ、日本の国益を害する理不尽な交渉なのである。 8月8日の朝日新聞が書いていた。 TPP交渉と同時に進める日米並行協議の初会合が7日、東京都内で始まった、と。 そして、朝日のその記事は、この日米並行協議について次のように書いている。 「並行協議を開くことは、日本がTPP交渉への参加を認めてもらう条件として、4月の日米合意に盛り込まれた」、と。 そんな噴飯物の合意があった事を、朝日も含め当時のメディアは報道したか。 私の知る限りではそんな報道はなかった。 メディアがそれをはっきりと国民に教えていたならば、国民は気づいただろう。 おかしいではないか。TPP交渉に日本が参加する事を最も望んでいるのは米国のほうだ。それなのに米国は参加させて欲しければ条件を飲めと言う。 メディアは知っているのだからはっきりと書くべきだ。 米国の目的は、はじめから日本との二国間交渉で日本の市場を開放することにあったのだと。 米国の本当の狙いは貿易自由化などではなく、非関税障壁であると。 米国が要求するのは自動車と保険のほかにも食品添加物の基準緩和や著作権の保護期間延長など、あらゆる分野が対象になるのだと。 その一方で、日本が米国に求めるものは少なく、米国が日本の要求を受け入れるかは不透明である、と朝日は書いている。 そして次のようにその記事を締めくくっている。 「並行協議はTPP交渉の妥結までに議論を終え、合意内容は日米間で拘束力を持つ事になっている。米国はTPP交渉の場でも、市場開放を日本側に求める可能性があり、外務省幹部は『聞き流すだけでは済まない』と警戒を強める」と。 米国の狙いははじめから二国間交渉による日本の構造改革であり、TPP交渉はそのための道具なのである。 メディアは日米二国間交渉にこそ目を向けて、その交渉を国民に知らせなくてはいけない。 政府は鶴岡政府代表をはじめとした人材を、本来ならばTPPよりも日米二国間交渉に投入し、日本の市場を守らなければいけないのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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