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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

安倍首相の問題は危険ではなく無益の強がりである事だ
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2013年7月19日第534号 ■   =============================================================  安倍首相の問題は危険ではなく無益の強がりである事だ  ==============================================================  総選挙で安倍自民党に勝たせ過ぎると日本は危険な国になると皆が懸念する。  しかし私はその懸念を抱かない。  安倍首相には米国や中国と衝突してまで自分の思いを貫く度胸も覚悟もないからだ。  もし間違ってそのような行動をとるようなら、その時こそ安倍首相は自民党の内部からも反対が起こり、国をあげて引きずりおろされるだろう。  参院選後の安倍首相の政策で我々が警戒しなければならないことは、安部首相の無益な内弁慶ぶりである。  一例をあげれば自衛隊の強化であり日本版NSA(国家安全保障局)の創設である。  たとえば7月18日の朝日新聞はこう報じている。  防衛省は来年度から文官(背広組)からなる運用企画局を廃止し、統合幕僚監部に自衛隊の運用を一元化する事を目指すと。  こんなことは米国や中国にとってはどうでもいいことだ。  だから安倍首相がこんな政策を強行しても米国や中国は反発しない。  だから安倍首相は強行できる。  しかしこれは国内的には大きな意味を持つ。  国防政策に関する制服組の権限強化である。  シビリアンコントロールの逸脱にもつながりかねない動きだ。  制服組に自衛隊の運用を任せれば日本の安全保障に役立つのならまだ理解できる。  しかし今の自衛隊は完全な米国の指揮下にある。  これを要するに自衛隊の権限強化は意味のない見せかけの強がり策なのだ。  同じことは日本版NSA(国家安全保障局)の創設についても言える。  これも米国や中国が文句を言ってくるような問題ではない。  しかしこれもまた無用な組織改編だ。  米国流のNSAを作るには米国のCIAのようなスパイ機能を持つ組織にしない限り意味はない。  さもなかれば従来の内閣安全保障室の延長でしかない。  そして報じられるところで日本版NSAはスパイ機能を持つような組織にはしないという。  なぜそんな中途半端な組織をわざわざつくるのか。  その事についてきょう7月19日の朝日新聞がスクープ記事を掲載していた。  すなわち日本でも2005年ごろに内閣情報調査室が情報力の強化を目指したが、「能力や法制度の問題から断念した」と。  これは重要な情報である。  つまりCIAを日本に作ろうとしても出来なかったのだ。  なぜか。米国CIAに限らず、どの国のスパイ組織も、自らや他人の生命と引き換えに情報収集活動を行う組織だ。  そしてそんなスパイ活動は違法である。国家が法を犯す活動である。  そのようなスパイ活動はいまの日本国民の感情の下では出来ないのである。  要するに、自衛隊の権限強化にしても、日本版NSAの創設にしても、その実態は無用な強硬策に過ぎない。  大騒ぎをする割にはどうでもいいことばかりだ。  そんなことに無駄な予算とエネルギーをかけて行う内弁慶ぶりこそ、参院選後の安倍首相の最大の懸念なのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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