□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年7月19日第532号 ■ ============================================================= ロシア紙に北方領土問題の解決案を提言した東郷氏を排す ============================================================== きょう7月19日の各紙が一斉に報じた。 すなわち元条約局長、欧亜局長を歴任した外交官OBの東郷和彦氏が18日付のロシア有力紙に元ロシア外務次官で駐日大使を歴任したアレクサンドル・パノフ氏と共同執筆の論文を発表したと。 その共同論文の内容は歯舞・色丹2島返還交渉を先行しその他の2島は共同開発を目指すというものらしい。 4島返還を目指す日本政府や外務省はこの東郷氏の行動をさぞかし苦々しく思っているだろう。 私は、日本政府や外務省とは別の観点から、この東郷氏の行動を批判する。 今後この東郷氏の言動を、佐藤優など評価する者が出てくるかもしれないので、その前に書いておきたい。 私がこの東郷氏の共同提案発表を批判する理由はいくつかある。 まず、北方領土問題のような重要な外交問題について、しかも日本政府と異なる方針を、いきなり交渉相手国のロシア紙に提案するやり方はやはり間違っている。 日本政府にそれを提案し、あるいは日本国民にそれを提案し、その是非を国内で十分議論するようにつとめるべきである。 二つ目に、それをロシアの元外務次官と共同で行ったことの不適切さだ。 東郷氏はもはや政府の立場を離れた自由な民間人であるがパノフ氏は決してそうではない。プーチン首相の考えに反するような言動を取ることはありえない。そのような人物と共同提案するということはロシア側の思惑に乗ることになる。元外務省高官でしかもロシアを担当した東郷氏がそれを知らないはずはない。 最後に、東郷氏は、今回の提言が「今後、様々な解決案を考えるための刺激になることを期待している」と述べているらしいが(7月19日朝日新聞)、私にはその動機に多分に個人的野心を感じる。 東郷氏は欧亜局長として外務省に在職中に鈴木宗男と組んで2島返還を先行させようとして外務省を追われた。 北方領土問題をみずからの専門分野として再び外交の表舞台に登場したいという野心がありありだ。 そのような個人的野心からは正しい外交は出来ない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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