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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

寺島実郎が語る原発容認論
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2013年7月17日第526号 ■   =============================================================   寺島実郎が語る原発容認論  ==============================================================    寺島実郎という評論家は日本の対米従属を批判しながらも日米同盟の支持を語る世を惑わす評論家だ。  日米同盟からの自立こそ日本を取り戻すことだと考える私にとっては、最も始末に困る評論家である。  まだ「日米同盟がすべてだ」と言い続ける単純な日米同盟礼賛論者のほうがわかりやすくて批判しやすい。  その寺島実郎氏が7月16日の毎日新聞「原発再稼働を聞く」というインタビュー記事の中で要旨次のような「見事」な原発容認の理由を吐露している。  「・・・世界の非核化を目指すと同時に原子力技術で指導的立場を保ちたいオバマ米政権にとって、日本の原子力産業は必要不可欠な存在だ。日本が自国の判断だけで脱原発に向かうのは現実問題として無理がある。原子力は軍事(核兵器)と民生(原発)とが表裏一体関係。日米安全保障条約で米国の核の傘に守られながら、日本が脱原発を唱える事は『甘えの構造』と言える。『原発ゼロ』を選ぶなら、(日米同盟関係の変化も辞さない)相当の覚悟が必要だ・・・」  そういって彼は日米同盟を維持するなら原発維持はやむを得ないと言っているのだ。  これこそが、私がかつて2012年10月29日のメルマガ第812号で「原発ゼロ社会の実現は革命を起こすほど難しい事である」と書いたことを代弁している。  そこで私が述べた核心部分は、日本の原発政策はその根底で日米同盟と不可分な関係にある。日米同盟から決別出来ないようでは、脱原発は出来ない、ということだ。   しかし私と寺島氏の決定的な違いはその後にある。  だからこそ日米同盟から自立しなければならないと私は訴える。  日本は日米同盟から自立して、脱原発はもとより戦後の日本が苦しめられてきた諸問題の克服を目指すべきだと私は主張する。  しかし寺島氏はその逆だ。日米同盟の負の部分を認めつつも、そしてたびたび「安保ムラ」という言葉を使って日米同盟を最優先するこの国の官僚や識者を批判するくせに、決して日米同盟から自立せよとは言わない。  つまり日米同盟とうまく付き合っていくしかないという現実的な立場を貫くのである。  それはまさしく脱原発を叫ぶ者たちに対する痛烈な批判でもある。  脱原発を声高に叫ぶものたちは、安保反対と叫ぶものと同じように、日米関係や国際情勢を理解しない無責任な者たちだ。そんなことが出来ると思っているのか。そんなことを叫ぶより、どうやって犠牲を少なくし、効用を最大限に生かす原発維持の知恵を考えるべきだ、と。  私は日本が日米同盟から決別することが如何に難しいかを実感してきた。  だからこそ日米同盟からの自立は革命ともいえる困難さが伴うと思っている。  そして寺島氏の言葉を借りれば、脱原発も同様に革命的なことが起こらない限り困難だ。  しかしその困難な事をならなければいけないと私は考える。  たしかに日本で革命は起こりそうもないし、革命は犠牲が大きすぎる。  私はこの国の強者、つまり権力者たち(政権政党、官僚、財界)の中からそういう認識を持つ者たちが出てきて、それが広がり、そしてそれがこの国の大勢になるようでなければ対米従属も原発も、沖縄の基地も、なくならないと思う。  それを可能にするのは、一部の前衛的な国民、市民の行動だけでは不十分だ。  大多数の普通の国民の覚醒である。  そのためには情報公開だ。情報を知ることによって眠っている国民が目覚める。  私はそれを期待して報道の裏にある真実を毎日追求し続ける。  権力者や大手メディアの嘘を見抜こうとしている(了)  ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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