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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

大手メディアが一切語らない辛坊ヨット事故の「自己責任」
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2013年6月23日第462号 ■   =============================================================    大手メディアが一切語らない辛坊ヨット事故の「自己責任」     ==============================================================  三流紙や雑誌、それに最近では特にネット上に流れる情報がそうであるが、それらによって盛んに流されるにもかかわらず、不思議と大手メディアが流さない事がある。  その中に、この国のメディアの正体がある。  権力側に都合のいいように国民の意識を操作する大手メディアの罪がある。  これから書くこともそうだ。  日刊ゲンダイ6月24日号がニュースキャスターの辛坊治郎と盲目のセーラーのヨット遭難事故とその大規模な救難劇について書いていた。  救助の燃料費だけで数百万円、人件費も含めばさらに多額に及び経費はすべて税金だと。  日刊ゲンダイさえもそこまでしか書かない。  しかし問題はその後だ。  本人の自己負担はあるのか、ないのか。  今度のヨット横断イベントのスポンサーは吉本グループの元社長などが背後についているというから本人の負担でないとしても、誰かが税金負担を肩代わりするのか。  それともすべて海上保安庁や海上自衛隊が国の予算で負担するのか。  その場合、その他の邦人事故の場合と自己負担はどう違うのか。  思い出すのがイラクで人質になった若者三人に浴びせかけられた「自己責任論」だ。  辛坊というキャスターは当時読売グループの職員だったが徹底的に小泉政権の肩を持つ発言を繰り返していた。  その自己責任論者が自己責任を取らなくていいならこれほどの冗談はない。  権力に歯向かう国民に厳しく、権力に迎合する国民に甘いというような差別が行なわれているとしたら大問題である。  ところがこのような誰もが抱く疑問について、大手メディアは一切語らないのである。  どう考えても大手メディアは偏向している。  書くことと書かないことを使い分けている。  辛坊というキャスターは権力側の代弁者のような役回りを担ってきた。  私は大阪読売テレビの「やしきたかじんのそこまで言って委員会」という番組に、ガス抜き役としてたまに出演することがある。  政治をネタにした娯楽討論番組であり、かつて弁護士橋下徹氏も、故三宅久之氏(政治評論家、元毎日新聞記者)もこの番組の常連だった。  その司会者が辛坊氏だ。  その番組と司会役の辛坊氏の偏向ぶりは目に余るものがある。  しかし一般国民に与える影響力は絶大なものがある。  その辛坊氏が鳴り物入りで企てたヨット横断プロジェクトだった。  成功していたら彼の名前はさらに喧伝され、そのメディアにおける影響力も一段と大きなものになっていたに違いない。  そう考えると今度の事故は象徴的である。  税金で助けてもらった負い目をひきずって、再びメディアに登場して活躍できるのか。  自己責任論を繰り返す事ができるのか。  権力側にとってはまことに都合の悪い展開になったのだ。  だから大手メディアは取り上げないのである。  権力とメディアの世論操作が一般国民に知られては都合が悪いことになるからである。  辛坊ヨット遭難事故はこの国の権力者と、それに加担する大手メディアにとって、騒ぎたくても騒げない一大政治事件なのである(了)。 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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