□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年6月8日第422号 ■ ============================================================= 安倍首相の拉致外交に対して放った飯島勲参与の痛烈な批判 ============================================================== きょう6月8日の毎日新聞に、一段の小さな記事であったが見逃せない記事を見つけた。 それは飯島勲内閣官房参与が7日、拉致問題の解決について首相官邸で次のように記者団に語ったという記事だ。 「私が北朝鮮のナンバー2に会い、外交戦略は全部変わった。外務省局長で交渉しても意味はない」と。 これは物凄い発言なのである。 飯島電撃訪朝が明らかになった後に発売された週刊現代6月8日号の「霞ヶ関24時」というコラムに飯島訪朝に最も衝撃を受けたのは外務省だったという記事があった。 また当時の報道の中には飯島氏と外務省幹部が官邸で怒鳴りあいの口論をしていたという記事もあった。 これらの記事と7日の飯島発言をあわせ読むと、いまでも飯島氏と外務官僚の間には拉致問題に対する決定的な対立があることがわかる。 問題は飯島氏が言うように安部首相は対北朝鮮外交の戦略を「全部変えられる」かである。 私は飯島訪朝以来、安倍首相はこれをチャンスとして拉致問題の根本解決に取り組めと何度も繰り返して書いてきた。 その声が安倍首相に届くことを想定して書いた。 もはや拉致問題は姑息な駆け引きを弄する時期は過ぎた。根本的解決を目指す時だ。その為には自主外交を行なうことだ。日朝国交正常化による国家補償と拉致問題の全面解決を一括解決し、しかも拉致問題の全面解決は日朝国交正常化の前提にするのではなく、日朝国交正常化を達成した後に、国家補償をカードとして時間をかけて国家間の交渉として進めて行くべきだ、と書いた(5月20日メルマガ第362号「拉致問題の解決という言葉の正しい定義」)。 その後の展開を見ると、どうやら安倍首相は米国と外務官僚に完全に屈服したように見える。 いや、そもそも安倍首相には飯島勲参与を自らの信念で北朝鮮に送り込んだのではなく、何か進展のきっかけがつかめればいいといった消極的な気持ちで飯島訪朝を追認したのだ。 その事を菅官房長官も繰り返し公言している。 愚かである。 もはや拉致問題の根本解決は安倍首相・菅官房長官コンビの下では望むべくもない。 考えてみれば安倍首相や対北朝鮮強硬派の古屋大臣が拉致問題を担当している限り、正しい拉致問題の解決などできる筈はなかったのだ。 飯島勲内閣官房参与の訪朝の思惑がどこにあるか私は知らない。 飯島勲内閣参与の言動をすべて評価するわけではない。 しかし拉致問題は安倍首相の政治指導力でしか解決できないとする考えにおいてはまったく同感である。 7日の記者に対する発言は、飯島訪朝を活かそうと積極的に動こうとしない安倍首相に対する強烈な不満なのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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