□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年6月7日第420号 ■ ============================================================= 飯島訪朝が動かした米・韓・北の歩み寄り ============================================================== 北朝鮮が6日南北対話を提案し、韓国が即座にこれに前向きに対応した。 これに対する米国の反応は明らかでないが、少なくとも飯島訪朝時に見せた不快感を示す事はない。 それどころか米国は5月末にドイツのベルリンで北朝鮮と極秘接触していたと6日付の韓国紙が報じたという(ソウル発共同) 飯島訪朝は5月中旬だったから、明らかにその後だ。 日本に対しては文句を言う米国だが、自分たちが極秘接触しても、もちろん米国は日本への事前通報などしない。 米・韓の反応と対照的だったのは中国の反応だ。 中国は今度の北朝鮮の提案を歓迎した。 しかし中国は飯島訪朝についても、それが北朝鮮との関係改善につながるのであれば好ましいという立場だった。 これを要するに中国は当然のことながら、米国や韓国にしても北朝鮮との関係改善を望んでいるということだ。 しかし米国は核問題があり、韓国は朝鮮戦争の近親憎悪がある。 国内政治上の理由から北朝鮮との関係改善をおいそれとはできないのだ。 だからこそ日本が飯島訪朝をきっかけに先んじて北朝鮮との関係改善を行なう事に焦りと警戒感を抱いたのだ。 飯島訪朝に触発されて、対北朝鮮戦略を制裁一辺倒から柔軟路線に切り替えたのだ。 もちろん北朝鮮は、その強硬姿勢とは裏腹に各国を競わせて関係改善のきっかけを作ろうとしている。 こう考えた時、飯島訪朝は日本にとってチャンスだったのだ。 拉致問題の解決をきっかけに国交正常化交渉再開に結びつける外交を一気に進めるべきだったのだ。 そう私は安倍首相にメッセージを送った。 ところが安倍首相は米国に脅かされて飯島訪朝を封印してしまった。 正しい歴史認識を持ち合わせていない安倍首相は、拉致問題と国交正常化の一括解決という戦略を正しく理解できなかった。 このまま行けば日本は対北朝鮮外交もまた米中韓の後塵を拝することになる。 拉致問題や朝鮮総連という最強のカードをいかすことなく、再び対北朝鮮強硬政策に戻ってしまう安倍外交は、なんという愚かな外交であることか(了)。 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

新しいコメントを追加