□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年6月6日第418号 ■ ============================================================= トルコと中国を揺るがす民衆の影響力 ============================================================== ついに「中東の春」がトルコと中国にまで起きるようになったのか。 そう思わせる記事を見つけた。 ここでいう「中東の春」という意味は、広い意味で民衆の影響力という意味で使っている。 一つはエルドアン政権を揺さぶっているトルコの民衆デモの拡大だ。 その事について内藤正典同志社大学大学院教授がきょう6月6日の朝日新聞で書いている。 すなわち善政をおこなって圧倒的な支持を得てきたエルドアン首相もまた10年間もの間権力を手にしたことで腐敗した。市民の声に耳を貸さなくなった。今度のデモはそのようなエルドアン首相に対する大衆蜂起だと。 私はイスラム諸国の動きに対する解説に関しては内藤教授のものに絶大な信頼を置いている。 その内藤教授がそういうのだからそうなのだろう。 残念なことだ。 私はエルドアン首相のパレスチナに対する優しい視線とイスラエルに対する批判的対応を好感を持って眺めて来た。 それだけにエルドアン首相がトルコ大衆の信を失ったことを残念に思う。 しかし政治家が大衆の信を失うようではお終いだと思う。 トルコの暴動はついに「中東の春」を支持してきたエルドアン首相にも及んだということだ。 もう一つの記事は「尖閣棚上げ」問題に関する6月6日の毎日新聞の記事である。 すなわち「木語」というコラムで金子秀敏専門編集委員が書いている。 なぜ習近平は棚上げをいま持ち出したのか。それは尖閣奪還にはやる軍強硬派や愛国世論を押さえ込もうとするためだ。しかしこの思惑は外れた。棚上げ論のニュースが流れると、中国の書き込みには、「後世に難問を残すのは無責任だ、「弱腰だ」という批判的書き込みが溢れた、と。 そして金子委員は書いている。 どこの国も民族主義を抑えることは難しいと。 大衆の声は時として過激化し、混乱する。大衆が当てにならない事は「中東の春」の例を見ても明らかだ。 しかしそれも民主化の証である。 民主国家となるための一里塚である。 民衆の声に反する為政者は、どのように圧政的でも、最後はその声に従わざるを得ない。 中国の指導者もまた中国民衆と必死になって戦っているのだ。 「中東の春」の試練から逃れられなくなりつつあるということだ。 米国も欧州もそうだ。 そんな中で日本だけがいつまでたっても「中東の春」を経験できない国のごとくだ。 為政者にとって、もっとも都合のいい国ということである。 そのような国の為政者は、いつまでたっても甘やかされ、無能でもつとまるということである。 このままでは日本の将来はつまらない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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