Foomii(フーミー)

天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

「慰安婦強制連行 資料なし」と書いた朝日新聞の真意
無料記事

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2013年5月27日第382号 ■   ==============================================================     「慰安婦強制連行 資料なし」と書いた朝日新聞の真意      ==============================================================  きのう5月26日の朝日新聞がおどろくべきスクープ記事を掲載した。  その記事は、既に1997年の橋本龍太郎内閣において、「強制連行を直接示す資料は見つからなかった」事を閣議決定していたという記事だ。  これは2007年の第一次安倍内閣の閣議決定とほぼ同じ内容だという。  おりしも慰安婦問題に関する安倍、橋下発言が大問題となっている。  安倍首相は慰安婦強制連行はなかったという閣議決定を2007年の安倍一次内閣ではじめて決定したと国会で答弁し、橋下日本維新の会の共同代表も、その安倍首相の発言を鵜呑みにして強制連行はなかったと繰り返した。  そのことで安倍、橋下氏は内外の非難を浴びた。  安倍首相はその非難を交わすために河野談話の見直しを止めた。  ところが朝日は今になって次のように当時の模様を詳しく報じた。  すなわち、1997年1月に橋下内閣の平林博内閣外政審議室長が「政府が調査した限りの文書には慰安婦の強制募集を直接示すような記述は見出せなかった」と国会で答弁をし、これを受け自民党の高市早苗議員(現政調会長)から質問主意書が提出され、それに対して橋本首相は1997年12月、「軍や官憲による慰安婦の強制連行を直接的に示すような記述は見られなかった」とする答弁書を閣議決定していた、と。  そして朝日の記事は、次のように続ける。  「・・・この時(1997年12月)は、直接証拠が見つからない中で、『証言聴取なども参考に総合的に判断した結果』として、強制性を認める姿勢を示していた。(しかし)当時は問題化しなかった」と。  朝日のこの記事は、安倍第二次内閣が5月24日に河野談話の継承について閣議決定したことについて、直接証拠がなくても強制性を認めた橋本内閣の閣議決定との関係をどう説明するのか、という言葉で問い詰めている。  まるで安倍第二次内閣が、橋本内閣や安倍一次内閣から後退し、河野談話を認める譲歩をしたことを批判しているが如くだ。  ただでさえ安倍、橋下慰安婦発言が非難を浴びている中で、朝日は安倍首相に河野談話の見直し行なうべきだと迫っているのだろうか。  そう、そそのかして安倍第二次内閣が橋下氏のように自滅することを望んでいるのだろうか。  それとも河野談話は朝日の捏造記事が原因で作られたという右翼の批判から免責されるために、河野談話の見直しを本気で望んでいるのだろうか。  朝日のスクープ記事の真意がわからない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2026年のバックナンバー

2025年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

2010年のバックナンバー

2009年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2026年8月19日に利用を開始した場合、2026年8月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2026年9月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する