□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年4月9日第253号 ■ ============================================================== サッチャー元英国首相の訃報に思う ============================================================== 死者の死は常に称賛に包まれる。それが礼儀というものだ。 政治家であればなおさらだ。ましてや一時代を画した世界的な政治家であればそうだ。 だからサッチャー元英国首相の訃報を受けて日本のメディアがサッチャー首相に称賛の弔辞を送る事は理解できる。 しかし、それにしても騒ぎすぎではないか。 もはやとうの昔に政治から離れた人物だ。その間にも世界は激変している。 それにしても称賛しすぎではないか。 彼女がその任期に行なったことには間違いなく負の側面もあった。 しかし、そのことについて書くことがこのメルマガの目的ではない。 私が笑ってしまったのは、そのサッチャー氏の死を悼むテレビ番組のなかで、ある解説者が次のように語った言葉である。 すなわち11年間もの長きにわたって首相をつとめていたことは称賛に値する。ひるがえって日本の首相は毎年代わる、そんなことではまともな政治はできるはずがない、と。 おなじみの長期政権待望論だ。 とんでもない嘘だ。 今の日本の政治家で11年もの長きにわたって首相を務められる人物がいるというのか。 なによりも日本国民がそれを許すというのか。 見ているがいい。人気を誇るいまの安倍首相でさえ、もう少しすれば国民は愛想をつかす。 そしてそれは健全な国民の直感である。 権力は必ず腐敗、劣化する。 ましてやいまの日本の政治は、一人の政治家に長く権力を持たせるには危う過ぎる政治状況になっている。 国民が政治をしっかりと監視できるシステムさえできれば、首相はむしろ頻繁に変わったほうがいいのだ。いっその事、輪番制にしてもいいくらいなのだ。 問題はそのようなシステムが出来ていないことだ。 なによりも日本国民が政治的に成熟していないことだ。 そしてその責任の大半はメディアにある。 メディアが正しい情報を国民に提供し、国民と一体となって正しく政治を監視する役割を果たさなければ、誰が首相になってもこの国の政治はよくならない。 ましてや今のような状況の中で一人の政治家が長期にわたってこの国を動かすなどということはあってはならない事である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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